2023年調査!中部地方の電気料金比較ランキング&おすすめの電力会社データ紹介

投稿日:2022/12/15

更新日:2023/11/29

でんきの比較

2016年4月の自由化から6年以上。
一般家庭への新電力の普及率は約20%にとどまっている一方で、お得なタイミングを狙って2回目、3回目の乗り換えをする人も増えてきています(※)。

この記事での中部地方の定義は、愛知・岐阜・三重・静岡の4県。サービスを提供している電力会社が多いエリアなので、生活スタイルに合った会社やお得なキャンペーンも見つけやすいでしょう。

今回は世帯人数別に、中部地方の電力会社を比較したシミュレーション結果をご紹介します。
各社の特徴や評判もあわせて記載しますので、参考にしてください。

「そもそも電気代の仕組みがよくわかっていない」という方のために、まずは電気料金の基本から説明しますが、すでにご存じの方は、『中部地方の電気代/光熱費の特徴』から読んでください。

どれだけお得か今すぐチェック 料金シミュレーション

この記事を書いた人

野中 康平
野中 康平マーケティング室 室長
大学在学中、発展途上国でのボランティア活動がきっかけで
伊藤忠エネクスに入社。
入社後は一貫して電力ビジネスに携わり、電力ビジネス領域における大規模システム構築を実現。
電力のスペシャリストとして電力ビジネスの拡大に尽力している。

2021年4月 資源エネルギー庁電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/040_03_01.pdf

電気料金の仕組みと基礎知識


電気代(電気料金)は、毎月固定でかかる「基本料金」と、使用量によって変動する従量料金(電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金)で決まります。
燃料費調整単価は、発電に必要な石炭や液化天然ガス(LNG)などの燃料の輸入価格の変動によって変わるもの。原料が高騰すると燃料費調整単価も高くなります。

アンペアを選ぶ目安

中部地方では、電力会社と契約する際にアンペア(A)が選べます。
一般的には、

  • 1~2人暮らし:30A(基本料金858円)
  • 2~4人暮らし:40A(基本料金1,144円)
  • 4~5人暮らし:50A(基本料金1,430円)

基本料金は中部電力ミライズの場合

「契約アンペアが大きいほどブレーカーが落ちにくい」「契約アンペアが小さいほど基本料金が安い」という理解でOKです。
アンペアを下げるだけで月200~300円ほど電気代が下がるので、適切なアンペアを選ぶことは節電のポイントのひとつです。アンペアは電気料金の明細書やブレーカーを見るとわかります。

アンペアを変更したい場合は、契約している電力会社に問い合わせてみてください。
なお、「この夏は帰省で長く家を空けるから30Aにしておこう」といった頻繁な変更はできないので、現在の生活スタイルに合わせて選ぶようにしてください。

中部地方の電気代/光熱費の特徴

まずは2021年の、中部地方の月別光熱費を見てみましょう。

年月 電気代 ガス代 その他光熱費 光熱費合計
1月 12,256円 6,007円 1,998円 20,261円
2月 12,706円 6,643円 1,448円 20,797円
3月 13,181円 6,808円 1,187円 21,176円
4月 10,644円 6,166円 182円 16,992円
5月 9,491円 5,700円 136円 15,327円
6月 8,586円 4,765円 106円 13,457円
7月 8,330円 4,277円 107円 12,714円
8月 10,148円 3,589円 79円 13,816円
9月 10,985円 3,505円 129円 14,619円
10月 10,117円 3,538円 377円 14,032円
11月 9,102円 3,858円 734円 13,694円
12月 9,986円 4,788円 1,435円 16,209円

【出典】総務省 家計調査/2人以上世帯の平均(2021年)

中部地方の電気代は、最も高いのが3月。12月から4月にかけて高いので、これは暖房の影響でしょう。逆に最も安いのは7月ですが、8月から10月は再び上がっているため、夏の冷房も電気代に関係していると考えられます。

季節ごとで、他地域の電気代とも比べてみましょう。電気代は1ヶ月あたりの平均です。

地域 1~3月(冬) 4~6月(春) 7~9月(夏) 10~12月(秋)
北海道 13,486円 11,540円 9,816円 10,587円
東北 14,417円 10,945円 9,469円 10,226円
関東 11,312円 8,771円 8,611円 8,917円
北陸 18,065円 13,556円 11,499円 11,593円
中部 12,714円 9,574円 9,821円 9,735円
関西 12,059円 9,173円 9,144円 9,515円
中国 14,809円 10,619円 10,581円 10,313円
四国 15,982円 11,137円 10,132円 9,878円
九州 12,987円 9,290円 10,155円 9,720円
沖縄 8,029円 8,541円 12,448円 11,913円
全国平均 13,386円 10,315円 10,168円 10,240円

【出典】総務省 家計調査(2021年)
※関西は2府4県、家計調査では「近畿」表記、中部は東海4県、家計調査では「東海」表記

他地域と比べてみると、中部地方の電気代は比較的安いことがわかります。
しかし関東や関西のほうがさらに安いので、電気代には一般的な物価のように「都市部ほど高い」といった法則はないようです。

中部地方内での電気代の違い

県名 月平均
岐阜県 9,249円
静岡県 9,263円
愛知県 8,437円
三重県 9,323円

【出典】総務省 全国家計構造調査(2019年)

中部地方内でも、電気代には少し差があり、愛知県だけが安いです。月800円くらいの差なので、年額にすると1万円近い差になります。その他の県で大きな差はありませんが、雪深い岐阜県の飛騨地方は冬の電気代が平均よりも高いでしょう。

なお、中部4県のすべてが中部電力管内というわけではありません。岐阜県の一部は北陸電力、静岡県の富士川以東は東京電力、三重県の一部は関西電力と管轄が違うので、大手電力会社と契約している場合は、同じ県内でも基本料金や電気の単価に差があることがあります。

中部地方の電気代まとめ


中部地方の電気代:世帯人数別シミュレーション

電気代を節約するコツはいろいろありますが、節約額の大きさでは「電力会社の乗り換え」が有効です。手続きは簡単ですし、電力会社が変わっても電気の供給方法は変わらないので日々の生活は基本的には変わりません。

但し、最近は新電力から撤退する会社や値上げに踏み切る会社もありますので、解除料がなく、運営会社が安定していているサービスを選ぶ必要があります。また、一部地域でしかサービスを提供していない会社もありますので、転勤族であれば全国を網羅している会社を選ぶほうが引っ越し時の手間が少ないです。

ここからは、世帯人数ごとにシミュレーションしてみましょう。
1~5人の世帯でパターン分けをしていますが、家族の年齢等によってどのシミュレーションを参考にするかは柔軟に選んでください。
例えば、子どもが乳児ならカウントしない、個室があって自分用のスマホやゲーム機を持っているなら1人として扱う、個室のない小学生2人を1人と数える、といった具合です。

おすすめ順に上位3社をご紹介していきます。

1人暮らし

【シミュレーション条件】
世帯人数:1人
電力会社:中部電力ミライズ
暮らし方:夜まで誰もいない、22時以降まで夜更かし
契約プラン:従量電灯B、30A
年間の電気使用量:3,301kWh
現在の電気代: 6,882円(2021年5月の電気代)

順位 電力会社 プラン 年間節約額
1位 オクトパスエナジー グリーンオクトパス 2,888円
2位 TERASELでんき 超TERASEL中部B 2,319円
3位 idemitsuでんき Sプラン 1,697円
4位 シナネンあかりの森でんき シナネンあかりの森でんきプランB(中部) 1,677円
5位 Japan電力 くらしプランS 140円

2人暮らし

【シミュレーション条件】
世帯人数:2人
電力会社:中部電力ミライズ
契約プラン:従量電灯B、30A
暮らし方:夜まで誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:5,216kWh
現在の電気代:10,463円(2021年5月の電気代)

順位 電力会社 プラン 年間節約額
1位 オクトパスエナジー グリーンオクトパス 6,242円
2位 TERASELでんき 超TERASEL中部B 5,659円
3位 idemitsuでんき Sプラン 4,769円
4位 シナネンあかりの森でんき シナネンあかりの森でんきプランB(中部) 4,256円
5位 Japan電力 くらしプランS 1,823円

3人暮らし

【シミュレーション条件】
世帯人数:3人
電力会社:中部電力ミライズ
契約プラン:従量電灯B、40A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:6,055kWh
現在の電気代:12,636円(2021年5月の電気代)

順位 電力会社 プラン 年間節約額
1位 オクトパスエナジー グリーンオクトパス 8,048円
2位 ミツウロコでんき 従量電灯B 7,657円
3位 TERASELでんき 超TERASEL中部B 7,555円
4位 Japan電力 くらしプランS 6,998円
5位 idemitsuでんき Sプラン 6,582円

4人暮らし

【シミュレーション条件】
世帯人数:4人
電力会社:中部電力ミライズ
契約プラン:従量電灯B、50A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:5,668kWh
現在の電気代:12,470円(2021年5月の電気代)

順位 電力会社 プラン 年間節約額
1位 Japan電力 くらしプランS 9,394円
2位 オクトパスエナジー グリーンオクトパス 7,212円
3位 ミツウロコでんき 従量電灯B 6,699円
4位 TERASELでんき 超TERASEL中部B 6,677円
5位 idemitsuでんき Sプラン 5,741円

5人暮らし

【シミュレーション条件】
世帯人数:5人
電力会社:中部電力ミライズ
契約プラン:従量電灯B、50A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:6,887kWh
現在の電気代:14,674円(2021年5月の電気代)

順位 電力会社 プラン 年間節約額
1位 Japan電力 くらしプランS 12,253円
2位 オクトパスエナジー グリーンオクトパス 9,844円
3位 ミツウロコでんき 従量電灯B 9,711円
4位 TERASELでんき 超TERASEL中部B 9,442円
5位 idemitsuでんき Sプラン 8,386円

中部地方で電気代が安いのは、どんな会社?


シミュレーション条件は、一例です。シミュレーションされる際は、ご自身の生活スタイルや契約しているプランを設定してください。

中部地方で電気を乗り換えるなら、TERASELでんき

この記事では、中部地方の電気代の特徴と相場、中部地方で展開している電気代の安い電力会社をご紹介しました。
それぞれの会社に特色がありますが、検討の際はぜひTERASELでんきを候補に入れてください。

TERASELでんきには、以下のような特長があります。

・東証プライム上場企業で国内トップクラスの売上規模を誇るエネルギー商社「伊藤忠エネクス株式会社」の100%子会社である安定感
・沖縄を除く全国を網羅している
・解除料がない
・楽天ポイントが貯まる

新電力から撤退した会社の受け皿になっているほどなので、安定感には特に自信があります。

全国平均と比べると比較的電気代の安い中部地方ですが、近年は電気代が値上がり傾向です。初回キャンペーン等も比較検討して電力会社を乗り換えれば、電気代の節約効果を実感できるでしょう。
web手続きだけで済むので、とても簡単。集合住宅で大家さんが一括徴収しているようなケースを除き、誰でも自由に電力会社を乗り換えられます。

詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

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