投稿日:2022/12/15
更新日:2022/12/19
でんきの比較
2016年4月の自由化から6年以上。
一般家庭への新電力の普及率は約20%にとどまっている一方で、お得なタイミングを狙って2回目、3回目の乗り換えをする人も増えてきています(※)。
特に冬の電気代が高くなりがちな東北は、節電による家計の節約効果が大きい地域。
少し知識があるだけでも、節約のためにできることは増えますよ。
今回は世帯人数別に、東北の電力会社を比較したシミュレーション結果をご紹介します。
各社の特徴や評判もあわせて記載しますので、参考にしてください。
「そもそも電気代の仕組みがよくわかっていない」という方のために、まずは電気料金の基本から説明しますが、すでにご存じの方は、『東北の電気代/光熱費の特徴』から読んでください。
▽他地域にお住まいの方はこちら
目次
2021年4月 資源エネルギー庁電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について
https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/denryoku_gas/pdf/040_03_01.pdf
電気代(電気料金)は、毎月固定でかかる「基本料金」と、使用量によって変動する従量料金(電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金)で決まります。
燃料費調整単価は、発電に必要な石炭や液化天然ガス(LNG)などの燃料の輸入価格の変動によって変わるもの。原料が高騰すると燃料費調整単価も高くなります。
東北では、電力会社と契約する際にアンペア(A)が選べます。
一般的には、
基本料金は東北電力の場合
「契約アンペアが大きいほどブレーカーが落ちにくい」「契約アンペアが小さいほど基本料金が安い」という理解でOKです。
アンペアを下げるだけで月200~300円ほど電気代が下がるので、適切なアンペアを選ぶことは節電のためのポイントのひとつです。アンペアは電気料金の明細書やブレーカーを見るとわかります。
アンペアを変更したい場合は、契約している電力会社に問い合わせてみてください。
なお、「この夏は帰省で長く家を空けるから30Aに変更しよう」といった頻繁な変更はできないので、現在の生活スタイルに合わせて選ぶようにしてください。
まずは2021年の、東北の月別光熱費を見てみましょう。
年月 | 電気代 | ガス代 | その他光熱費 | 光熱費合計 |
---|---|---|---|---|
1月 | 14,471円 | 4,550円 | 7,333円 | 26,354円 |
2月 | 14,066円 | 5,182円 | 6,725円 | 25,973円 |
3月 | 14,713円 | 5,125円 | 7,380円 | 27,218円 |
4月 | 12,362円 | 4,506円 | 3,741円 | 20,609円 |
5月 | 11,245円 | 5,185円 | 2,341円 | 18,771円 |
6月 | 9,228円 | 4,463円 | 1,650円 | 15,341円 |
7月 | 8,752円 | 3,499円 | 733円 | 12,984円 |
8月 | 10,094円 | 3,268円 | 949円 | 14,311円 |
9月 | 9,562円 | 3,103円 | 857円 | 13,522円 |
10月 | 9,495円 | 3,890円 | 2,284円 | 15,669円 |
11月 | 9,339円 | 4,005円 | 3,507円 | 16,851円 |
12月 | 11,844円 | 4,350円 | 6,388円 | 22,582円 |
【出典】総務省 家計調査/2人以上世帯の平均(2021年)
電気代が特に高いのは、冬の時期。寒冷地だけに主に暖房費が影響していると考えられます。しかし暖房は電気だけでなく灯油も使うため、「その他光熱費」もかかり、ガス代も合わせると真冬の光熱費は25,000円を超えます。
一方、夏は他の地域に比べると比較的涼しいため、電気代は全国平均よりも安くなっています。
季節ごとで、他地域の電気代とも比べてみましょう。電気代は1ヶ月あたりの平均です。
地域 | 1~3月(冬) | 4~6月(春) | 7~9月(夏) | 10~12月(秋) |
---|---|---|---|---|
北海道 | 13,486円 | 11,540円 | 9,816円 | 10,587円 |
東北 | 14,417円 | 10,945円 | 9,469円 | 10,226円 |
関東 | 11,312円 | 8,771円 | 8,611円 | 8,917円 |
北陸 | 18,065円 | 13,556円 | 11,499円 | 11,593円 |
中部 | 12,714円 | 9,574円 | 9,821円 | 9,735円 |
関西 | 12,059円 | 9,173円 | 9,144円 | 9,515円 |
中国 | 14,809円 | 10,619円 | 10,581円 | 10,313円 |
四国 | 15,982円 | 11,137円 | 10,132円 | 9,878円 |
九州 | 12,987円 | 9,290円 | 10,155円 | 9,720円 |
沖縄 | 8,029円 | 8,541円 | 12,448円 | 11,913円 |
全国平均 | 13,386円 | 10,315円 | 10,168円 | 10,240円 |
【出典】総務省 家計調査(2021年)関西は2府4県、家計調査では「近畿」表記、中部は東海4県、家計調査では「東海」表記
暖房を使う時期が長いためか、秋・冬・春の電気代は他地域より高め。一方、夏の電気代は、関東・関西に次いで3番目の安さです。
なお、東北の冬の電気代は、北陸や四国よりも安く、北海道よりも高いです。
寒さに比例しないことが意外に感じられるかもしれませんが、これは電気代にかかるコスト(燃料の種類や輸入にかかるコスト、送配電設備にかかる費用)や1世帯あたりの電気使用量が各地域で違うためです。
データでもわかるように、冬の東北では暖房費が大きな負担になります。東北への引っ越しが決まった方や電気代の負担に悩んでいる方は、どうすれば節約できるかが気になるところでしょう。
東北のような寒冷地での節電の工夫としては、
といった方法が挙げられます。
またエアコンに関しては、外気温がマイナスでも強力に暖められる「寒冷地仕様のエアコン」があります。普通のエアコンを寒冷地で使うよりも電気代が安く済むこともあり、高騰しがちな電気代を抑えるのに有効です。
電気代を節約するコツはいろいろありますが、節約額の大きさでは「電力会社の乗り換え」が有効です。手続きは簡単ですし、電力会社が変わっても電気の供給方法は変わらないので日々の生活は基本的には変わりません。
但し、最近は新電力から撤退する会社や値上げに踏み切る会社もありますので、解除料がなく、運営会社が安定していているサービスを選ぶ必要があります。また、一部地域でしかサービスを提供していない会社もありますので、転勤族であれば全国を網羅している会社を選ぶほうが引っ越し時の手間が少ないです。
ここからは、世帯人数ごとにシミュレーションしてみましょう。
1~5人の世帯でパターン分けをしていますが、家族の年齢等によってどのシミュレーションを参考にするかは柔軟に選んでください。
例えば、子どもが乳児ならカウントしない、個室があって自分用のスマホやゲーム機を持っているなら1人として扱う、個室のない小学生2人を1人と数える、といった具合です。
【シミュレーション条件】
世帯人数:1人
電力会社:東北電力
暮らし方:夜まで誰もいない、22時以降まで夜更かし
契約プラン:従量電灯B、30A
年間の電気使用量:3,513kWh
現在の電気代: 6,882円(2021年5月の電気代)
順位 | 電力会社 | プラン | 年間節約額 |
---|---|---|---|
1位 | TERASELでんき | 超TERASEL東北B | 3,920円 |
2位 | オクトパスエナジー | グリーンオクトパス | 3,646円 |
3位 | idemitsuでんき | Sプラン | 2,430円 |
【シミュレーション条件】
世帯人数:2人
電力会社:東北電力
契約プラン:従量電灯B、30A
暮らし方:夜まで誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:5,312kWh
現在の電気代:10,463円(2021年5月の電気代)
順位 | 電力会社 | プラン | 年間節約額 |
---|---|---|---|
1位 | TERASELでんき | 超TERASEL東北B | 8,704円 |
2位 | オクトパスエナジー | グリーンオクトパス | 7,091円 |
3位 | idemitsuでんき | Sプラン | 5,768円 |
【シミュレーション条件】
世帯人数:3人
電力会社:東北電力
契約プラン:従量電灯B、40A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:6,212kWh
現在の電気代:12,636円(2021年5月の電気代)
順位 | 電力会社 | プラン | 年間節約額 |
---|---|---|---|
1位 | TERASELでんき | 超TERASEL東北B | 11,495円 |
2位 | オクトパスエナジー | グリーンオクトパス | 9,014円 |
3位 | ミツウロコでんき | 従量電灯B | 8,115円 |
【シミュレーション条件】
世帯人数:4人
電力会社:東北電力
契約プラン:従量電灯B、50A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:5,968kWh
現在の電気代:12,470円(2021年5月の電気代)
順位 | 電力会社 | プラン | 年間節約額 |
---|---|---|---|
1位 | Japan電力 | くらしプランS | 11,090円 |
2位 | TERASELでんき | 超TERASEL東北B | 10,668円 |
3位 | オクトパスエナジー | グリーンオクトパス | 8,461円 |
【シミュレーション条件】
世帯人数:5人
電力会社:東北電力
契約プラン:従量電灯B、50A
暮らし方:お昼時は誰もいない、22時以降まで夜更かし
年間の電気使用量:7,032kWh
現在の電気代:14,674円(2021年5月の電気代)
順位 | 電力会社 | プラン | 年間節約額 |
---|---|---|---|
1位 | Japan電力 | くらしプランS | 14,269円 |
2位 | TERASELでんき | 超TERASEL東北B | 14,265円 |
3位 | オクトパスエナジー | グリーンオクトパス | 10,886円 |
おすすめとして挙げた会社について、基本情報と特徴をまとめました。
シミュレーション条件は、一例です。シミュレーションされる際は、ご自身の生活スタイルや契約しているプランを設定してください。
この記事では、東北の電気代の特徴と相場、東北で展開している電気代の安い電力会社をご紹介しました。それぞれの会社に特色がありますが、検討の際はぜひTERASELでんきを候補に入れてください。
TERASELでんきには、以下のような特長があります。
新電力から撤退した会社の受け皿になっているほどなので、安定感には特に自信があります。
冬の電気代が高い東北では、電力会社の乗り換えは有効な節約手段です。特に冬は、電気代が安くなっていることを実感できるでしょう。
web手続きだけで済むので、とても簡単。集合住宅で大家さんが一括徴収しているようなケースを除き、誰でも自由に電力会社を乗り換えられます。
関連記事
人気の検索キーワード