投稿日:2022/10/14
更新日:2026/05/01
でんきの比較
家族が増えると、電気の使用量も増えます。夫婦と赤ちゃんでは2人家族と大きな差はありませんが、子どもが成長し、1人で遊んだり個室を持ったりするようになるにつれ、電気料金も少しずつ上がっていくと考えられます。「ふと気づくと、前よりかなり電気料金が高くなっている」などと感じることも多いのではないでしょうか。
また実家の親と同居を始めるなど、急に大人3人家族になったときは変化も顕著で、「やっぱり人が増えると電気もたくさん使うんだな」と実感するはずです。
今回は電気のスペシャリストが、3人家族の電気料金について解説します。電気料金の相場から基礎知識、節約のコツまでを紹介しますので、電気料金を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
3人家族の1カ月の電気料金平均は、13,915円。2人家族は12,144円なので、2,000円ほど高くなっている計算です。しかし、1人当たりの電気料金で考えるとかなり割安といえます。
地域別、季節別も詳しく見てみましょう。
※参照:総務省.「家計調査(家計収支編)表番号004」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009,(2026-03-09).
| 地域 | 電気料金 | 世帯人数平均 |
|---|---|---|
| 北海道地方 | 13,584円 | 2.69人 |
| 東北地方 | 16,380円 | 2.95人 |
| 関東地方 | 12,716円 | 2.86人 |
| 北陸地方 | 17,451円 | 2.99人 |
| 東海地方 | 13,154円 | 2.94人 |
| 近畿地方 | 12,284円 | 2.84人 |
| 中国地方 | 14,787円 | 2.88人 |
| 四国地方 | 14,192円 | 2.78人 |
| 九州地方 | 11,762円 | 2.87人 |
| 沖縄地方 | 12,534円 | 3.01人 |
電気料金が特に高いのは北陸、東北です。
一般的には「都会の方が物価が高い」といわれ、都道府県別の消費者物価指数も東京都、神奈川、北海道がTOP3なのですが、電気料金の相場とは一致しません。
※参考:総務省.「家計調査(家計収支編)表番号001」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070003,(2026-03-09).
※参考:総務省.「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-」.
https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2024.pdf,(2026-03-09).
季節別の3人家族の平均電気料金は、以下の通りです。
| シーズン | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 13,226円 | 17,992円 | 12,918円 | 15,638円 |
| 2月 | 15,663円 | 18,845円 | 14,067円 | 17,787円 |
| 3月 | 17,072円 | 18,233円 | 14,300円 | 17,779円 |
| 4月 | 14,773円 | 14,320円 | 13,319円 | 15,595円 |
| 5月 | 12,636円 | 12,152円 | 11,581円 | 12,632円 |
| 6月 | 10,387円 | 9,703円 | 9,856円 | 11,191円 |
| 7月 | 10,244円 | 9,091円 | 10,292円 | 11,319円 |
| 8月 | 12,213円 | 10,472円 | 13,078円 | 12,936円 |
| 9月 | 13,730円 | 11,290円 | 14,937円 | 14,398円 |
| 10月 | 13,345円 | 11,336円 | 13,991円 | 14,201円 |
| 11月 | 11,959円 | 10,124円 | 11,339円 | 11,831円 |
| 12月 | 12,640円 | 10,168円 | 12,128円 | 11,680円 |
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 004 用途分類(世帯人員別)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008,(2026-03-09).
月別で見ると、最も高いのは2~3月。最も安いのは6~7月です。実際に使った月と請求月は1~2カ月ずれるため、真冬は電気使用量が多く、5~6月頃は少ないといえます。また冷暖房の影響が大きいため、冷房をよく使う8~10月も高めです。
なお2023年の夏は電気料金の高騰を受けて政府からの補助があり、電気料金が抑えられました。前年の冬は同様の補助金が実施されておらず、また同年の冬は補助額が半額となったため、例年に比べると2023年は夏と冬の間で大幅な差が生じています。
直近では電気・ガス料金支援として、2025年1月使用(2月検針)分~3月使用(4月検針)分、7月使用(8月検針)分~9月使用(10月検針)分の電気料金に対し、値引きが行われました。また2026年1~3月の使用分についても、値引きが行われています。
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 004 用途分類(世帯人員別)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008,(2026-03-09).
※参考:総務省.「2025年1月、2月及び3月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」.
https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241220003/20241220003.html,(発表2025-12-20).
※参考:総務省.「2025年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」.
https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250625005/20250625005.html,(発表2025-6-25).
※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「電気・ガス料金支援」.
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/,(2026-01-15).

どれくらい安くなる?2項目だけで簡単チェック
3人家族の電気料金をまとめると、2025年の平均は13,915円で、地域別では北陸や東北が高い傾向にあります。また1年の中では、暖房が必要な2~3月は特に金額が上がるシーズン、冷暖房の不要な6~7月は比較的金額を抑えられるシーズンです。
原則として、世の中全体で電気料金が高騰した際は、一世帯で見たときの電気料金も上がります。3人家族の電気料金を変動させる要素について、細かく見ていきましょう。
先述の通り、電気の使用量は季節によって変動します。春の終わりから夏にかけて、そして秋の終わりから冬にかけての季節の変わり目は、前月よりも電気の使用量が増え、電気料金が高くなりやすい季節です。電気の使用量が増えた際、契約しているプランが合わなくなってしまうと、その分電気料金は割高になると考えられます。
地域差による電気料金のアップは、主に引越しをした直後などに実感するケースが多いです。多くの地域では、契約アンペアに応じた基本料金を設定しており、この金額が地域によって異なります。基本料金が低い地域から基本料金が高い地域に引越した際は、当然ながら電気料金が上がると考えられます。
さらには、オール電化かどうかでも電気料金の目安は変わるものです。2020年~2021年のデータですが、3人家族のオール電化住宅における平均的な電気料金は、14,835円でした。先述した総務省のデータでは、3人家族の電気料金は2020年で10,932円、2021年で10,655円となっており、この2年間の平均値は10,794円です。この数字から考えると、オール電化住宅の場合、電気料金を4,000円ほど多めにみておく必要があると考えられます。ただし電気・ガス・他の光熱費の合計は1万7,000円程度になるため、光熱費全体で考えれば、オール電化にした方がお得になる可能性が高いです。
なお、実際の電気料金を考える際は、住居の形態も考慮に入れることをおすすめします。実は、電気料金は一戸建てと賃貸では少し違います。電気料金の節約を主眼に家を選ぶことはないと思いますが、固定費の節約は積み重なるとまとまった額になるものなので、知っておいて損はありません。
以下は、2024年の調査です。総世帯の平均的な電気料金は10,530円ですが、住居によってかなり差があります。
| 構造 | |
|---|---|
| 木造・防火木造 | 11,557円 |
| 鉄骨・鉄筋コンクリート造 | 8,963円 |
| 建て方 | |
| 戸建て | 12,269円 |
| 共同住宅(1~2階建て) | 6,883円 |
| 共同住宅(3~5階建て) | 7,515円 |
| 共同住宅(6~10階建て) | 8,424円 |
| 共同住宅(11階建て以上) | 8,949円 |
※参考:関西電力.「オール電化世帯人数別の電気代平均額」.
https://kepco.jp/denka/article_family_average/ ,(2026-03-09).
※参照:総務省.「家計調査(家計収支編)表番号004」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009,(2026-03-09).
※参照:総務省.「全国家計構造調査(旧全国消費実態調査) 令和6年全国家計構造調査 全国 家計収支に関する結果1-18」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0004039781 ,(2026-03-09).

ここからは、3人家族の電気料金が高くなる外部要因をみていきましょう。代表的なものとして、以下の5つが考えられます。
3人家族になって電気料金が上がる原因の一つには、電気の使用量の増加が考えられます。特に広い家に住み替えた際は、照明器具の数が増えるのはもちろん空調のために必要となる電化製品のパワーも多くなるため、その分電気料金も上がるはずです。大型の電化製品に買い替えたことで消費電力が増え、電気料金がかさむ可能性もあります。
近年はリモートワークが普及した影響で、日中に自宅で仕事をする人が増えてきています。また専業主婦(夫)がいる世帯や子育て世帯の場合は、在宅時間が長くなりやすいです。
そうなると、結果的に電気を使う機会が増え、家庭全体の電気の使用量が多くなると考えられます。また各々が別の部屋で過ごす時間が長ければ長いほど、電気料金も割高になる可能性があります。
性能の低い電化製品を使い続けることにより、電力ロスが生じているケースもあり得ます。
特に、消費電力の大きい家電の使い方が非効率だと、一家の電気使用量が大幅に増えてしまいかねません。例えば古いエアコンは最新機種と比べて省エネ性能が劣るため、同じ使い方をしていても電気使用量が多くなると考えられます。
契約している料金プランが利用状況と合っていないと、電気料金が高くなる可能性があります。住み始めた頃の料金プランのままでより安い料金プランに切り替えていない場合や、契約アンペア数が大き過ぎて割高な基本料金を支払っている場合は、見直しを行うべきです。
電気料金は、発電に必要な原油や石炭、液化天然ガス(LNG)などの燃料の輸入価格の変動によって変わるもの。原料が高騰すると燃料費調整単価も高くなります。
2026年現在は、中東情勢の緊迫化により世界的にエネルギー調達への不安が広がっているため燃料価格が上昇しており、今後、電気料金も値上がりする可能性が高いです。
※参考:経済産業省資源エネルギー庁.「第1節 世界的なエネルギーの需給ひっ迫と資源燃料価格の高騰」.
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2023/html/1-2-1.html ,(2024-08-07).
ここからは、具体的な節約方法のご紹介に移ります。少し意識するだけで簡単にできることも多いので、ぜひ実践してください。
一般的には、以下の契約アンペアを選ぶケースが多いと考えられます。
契約アンペアを下げるだけで月の電気料金は200~300円ほど下がります。無理に下げる必要はありませんが「3人家族だけれどまだ子どもが小さいし、エアコンはあまり使わない」といった場合は、目安の40Aより下げてみてもよいです。
反対に、ブレーカーがよく落ちて不便を感じているなら、契約アンペアを上げるという選択肢もあります。子どもが大きくなるにつれて使用する電化製品は増え、それらを同時に使うことも増えるので、30Aや40Aでは足りなくなることもあるはずです。何度も落ちるブレーカーにイライラするくらいなら、必要経費として割り切ることをおすすめします。
※基本料金は東京電力の従量電灯Bプランの場合
リモートワークで日中の在宅時間が増えたり、フルタイムの共働きだったのが子どもができて生活習慣が変わったりすると、先述の通り今までのプランでは割高になることがあります。どの電力会社も、電気の使用量やよく使う時間帯に合わせたいくつかのプランを用意しているので、定期的にプランを見直してください。
冬と夏の電気料金が高いことでも分かるように、エアコンは電気料金に大きな影響を与えます。節約ポイントを知っていると、上手に使えます。
エアコンのフィルターは、月に1~2回は掃除しましょう。フィルターが汚れていると効きが悪くなり、室内が快適になるまでに必要な電力量が増えるため、結果として電気料金が高くつきます。自動お掃除機能付きのエアコンであっても、月に1回は人の手によってメンテナンスをするのがおすすめです。
不快なのを我慢してまで守る必要はありませんが、夏は28℃、冬は20℃を基準にし、部屋を冷やし過ぎたり温め過ぎたりしないようにしましょう。
夏はエアコンの冷房を弱め、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させると節約効果が期待できます。同じく冬はできるだけエアコンを使わず、ホットカーペットやこたつを併用するとよいです。
室内の湿度が高いと、体感温度は高くなります。また梅雨の影響で湿度が高くなる傾向にあるため、夏場は室内の湿度を下げた方が、快適に過ごしやすくなるはずです。
エアコンの除湿機能には、以下の2種類があります。
弱冷房除湿は冷房より電気料金が安く、再熱除湿は冷房より電気料金が高いので、両方の機能が搭載されているエアコンの場合、できるだけ弱冷房除湿を使った方が節約効果が期待できます。弱冷房除湿と再熱除湿のハイブリッド型なども販売されているので、まずはご家庭に設置しているエアコンの除湿機能がどちらなのかを確認してみてください。
なお、冬場は反対に乾燥するため、湿度を高める工夫をすると、快適に過ごしやすくなるはずです。
断熱性が低い、大きな窓があるなど外気温の影響を受けやすい部屋の場合、冷暖房の効きが悪くなってエアコンの消費電力も大きくなります。そのような場合は、窓から熱気や冷気が入ってこないよう遮熱カーテンや断熱シートを使うのがおすすめです。
続いて、冷蔵庫の節約ポイントをチェックしておきましょう。
「夫婦と小さな子どもだけだから小さめの冷蔵庫にして節約しよう」と考えるかもしれませんが、実は省エネ効果が高いのはファミリー用の高価格帯の冷蔵庫。一人暮らし用の200L以下の冷蔵庫より、ファミリー向けの600Lの冷蔵庫のほうが電気料金が安いこともよくあるのです。
冷蔵庫の電気料金を節約するポイントは以下。
電気料金を節約するために高い冷蔵庫を買う必要はありませんが、冷凍ストッカーが欲しいと考えている人やさらに家族が増える計画がある場合は、大きな冷蔵庫を買ってもよいタイミングだと考えられます。
3人家族でできる節約術は他に、
などがあります。
照明は分かりやすいと思いますが、意外と知られていないのがテレビの消費電力。液晶が大きいほど消費電力が大きくなります。
出産や親との同居などを機に、引越しを考えることもあるのではないでしょうか。先述の通り、一戸建てと賃貸では電気料金の目安に差があります。
一戸建ては、世帯人数が多い・面積が広いという要因もありますが、気密性が低く外気温の影響を受けやすい(=冷暖房効率が悪い)ことから高くなりやすいです。木造建築が高いのも同じ理由です。
そのため電気料金を抑えることだけを考えるのであれば、低層階の共同住宅を選ぶのがよいと考えられます。
ご紹介したように電気料金の節約をするコツはたくさんありますが、大幅な節約を目指すなら電力会社を乗り換えるのもおすすめです。
引越しのタイミングで安い電力会社を選んでおくとスムーズですが、もちろん住み始めてからでも変更可能です。すでに新電力を使っている場合でも、乗り換え特典で割引やポイント付与がある電力会社に乗り換えるとかなりお得になります。
電気の契約は、集合住宅で大家さんが一括徴収しているようなケースでなければ、自由に変更可能です。実際にどのくらい電気料金が下がるのか知りたい方は、以下のシミュレーションをぜひ試してみてください。


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