【2023年5月最新】テレビの電気代っていくら?電気代と節約方法を解説

投稿日:2021/12/27

更新日:2023/05/08

でんきの節約術

テレビは今では各テレビ局の放送する番組を見るだけではなく、インターネットに繋ぐことで、動画配信サービスサイトの映画やライブ動画を楽しむことができます。

大迫力のゲーミングディスプレイとして使う方もいるでしょう。ご家庭によっては1日中テレビを使っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、テレビの電気料金がどのくらいかかっているのか、テレビの電気料金の節約方法をご紹介していきます。ぜひチェックしてみてください。

なお、本記事の情報は2023年5月時点での情報になります。最新の情報は各公式ページをご参考ください。

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この記事を書いた人

野中 康平
野中 康平マーケティング室 室長
大学在学中、発展途上国でのボランティア活動がきっかけで
伊藤忠エネクスに入社。
入社後は一貫して電力ビジネスに携わり、電力ビジネス領域における大規模システム構築を実現。
電力のスペシャリストとして電力ビジネスの拡大に尽力している。

テレビの電気代の計算方法

まずは1時間にテレビにかかる電気料金を確認していきましょう。テレビの電気料金の計算方法は下記の通り。

テレビ1時間の電気料金=「消費電力(W)」÷「1000×1(使用時間)」×「1kWhあたりの電気料金」kWを用いて計算するのであれば、下記のようになります。

テレビ1時間の電気料金=「消費電力(kW)」×「1(使用時間)」×「1kWhあたりの電気料金」

消費電力はそれぞれのテレビ製品のスペックにより変わります。製品のカタログページやテレビ本体に消費電力の項目がありますのでチェックしてみましょう。

1kWhあたりの電気料金も各電力会社によって変わりますが、今回は「公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会」の目安単価を参考に、1kWhあたり27円として電気料金を算出していきます。(※)

出典:よくある質問Q&A|公益遮断法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
https://www.eftc.or.jp/qa/

テレビの電気代はいくら?

テレビの電気料金はどのくらいかかるのか代表的な製品でチェックしてみましょう。なお、1カ月(30日)あたりの料金は1日あたり4時間毎日テレビを使用した場合の電気料金になります。

種類 サイズ 製品名(消費電力) 1時間当たりの電気料金 1カ月あたりの電気料金(1日あたり4時間)
液晶テレビ(※1) 40インチ AQUOS 4T-C40CL1 [2020年6月発売](125W) 3.375円 405円
液晶テレビ(※2) 60インチ AQUOS 4T-C60DN1 [2021年5月発売](218W) 5.886円 706.32円
プラズマテレビ(※3) 42インチ 3D VIERA TH-P42GT3 [2011年3月発売](350W) 9.450円 1,134円
プラズマテレビ(※4) 50インチ 3D VIERA TH-P50GT3 [2011年3月発売](415W) 11.205円 1,344.6円
有機EL(※5) 48インチ REGZA 48X8900K[2021年6月発売](257W) 6.939円 832.68円
有機EL(※6) 65インチ REGZA 65X8900K [2021年6月発売](421W) 11.367円 1,364.04円

1 出典:AQUOS 4K DL1ラインの仕様/寸法情報|シャープ株式会社
https://jp.sharp/aquos/products/dl1/spec/
2 出典:AQUOS 4K DN1ラインの仕様/寸法情報|シャープ株式会社
https://jp.sharp/aquos/products/dn1/spec/
3 出典:地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンプラズマテレビ TH-P42GT3 詳細(スペック) | テレビ/シアター | Panasonic
https://panasonic.jp/viera/p-db/TH-P42GT3_spec.html
4 出典:地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンプラズマテレビ TH-P50GT3 詳細(スペック) | テレビ/シアター | Panasonic
https://panasonic.jp/viera/p-db/TH-P50GT3_spec.html
5 出典:仕様表/48V型X8900K|テレビ|REGZA:東芝
https://www.regza.com/regza/lineup/spec/48x8900k.html
6 出典:仕様表/65V型X8900K|テレビ|REGZA:東芝
https://www.regza.com/regza/lineup/spec/65x8900k.html

上記の表を見て分かる通り、テレビの電気料金は製品の種類と、サイズによって変わってきます。では、テレビの種類やサイズはどのようなものがあるのか、詳しく確認していきましょう。

結論!テレビの種類で電気代は変わる

テレビの種類は「液晶テレビ」「プラズマテレビ」「有機EL」の3種類に分けられます。
このうち現在でも生産・販売されているのは「液晶テレビ」と「有機EL」の2種類。

2000年代後半頃、ディスプレイの主流がブラウン管から薄型ディスプレイなりつつあった時期に、薄型テレビとして登場したのが液晶テレビとプラズマテレビでした。
パナソニック(Panasonic)や日立、パイオニアなど大手メーカーが多くの液晶テレビやプラズマテレビを発売していましたが、液晶ディスプレイは大型化、そして薄型化と省エネ化が進み徐々にシェアを広げていきます。

液晶テレビは更に、大量生産することで販売価格の低価格化し、技術の進化による画質の向上など、大幅な増産が続きました。

逆にプラズマテレビは、2008年ごろをピークに世界中でのシェアを落とし、2014年までにどのメーカーも製造を撤退する形になります。

その後、2017年ころから次世代のテレビとして登場するのが有機ELテレビです。
色彩の表現能力が高く、コントラストがハッキリとしたディスプレイで、東芝(TOSHIBA)、シャープ(SHARP)、エルジー(LG)など多くのメーカーが製品を発売しています。

液晶テレビ

液晶テレビはバックライトの光で液晶分子をコントロールし、映像を映し出している仕組みのテレビです。
液晶テレビは、小型サイズの画面から大型画面まで幅広いサイズの製品を作ることができ、他のタイプに比べて比較的安価で販売することができます。
また、消費電力が低い点や、家電の寿命が長い点など良い点が多いです。
反面、バックライトを使う仕組みの仕様上、「黒」を映すのが苦手とされています。
2021年時点で主流となっているテレビの種類で、パネルの性能はフルHD、4K、8Kの3種類があります。

プラズマテレビ

プラズマテレビは、液晶テレビとは構造が全くことなります。画面に映し出される映像の画素一つひとつがプラズマ発光することで、画面に鮮明な映像を映し出している仕組みです。
色の再現度が高く、きれいで滑らかな動きができる事から、クオリティの高い映像で映画鑑賞やスポーツ観戦ができます。
デメリットとして、ディスプレイの発熱量が多いため、液晶テレビよりも電気量が多く、電気料金が高くなるという特徴がありました。
液晶テレビのシェア拡大に伴い、どのメーカーもプラズマテレビの製造は既に撤退しています。

有機EL

有機ELは2017年頃から徐々にさまざまなメーカーが製品を発売するようになった、次世代のテレビになります。
液晶ディスプレイがバックライトを利用して映像を映しているのに対し、有機ELは発光する有機物を利用して自発光で映像を映しています。
バックライトがいらない分、有機ELテレビは液晶テレビに比べてかなり薄いテレビになっており、液晶テレビと有機ELを並べて見比べると印象がかなり違うと感じるでしょう。
この「薄さ」は有機ELの大きな特徴で、テレビの基板や保護ガラスなどを除くと、厚さは1万分の数mmほどにもなると言われています。
有機ELはいろいろな可能性を持っており、例えば、曲げられるディスプレイや、折りたためる電子機器などの実現を期待されているのです。

テレビのサイズで電気代は変わる

次に、テレビのサイズについてご紹介します。
テレビの電気料金はサイズによっても変わってきますが、サイズによってどの程度電気料金に差が出るのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。

テレビのサイズについて

テレビの大きさは「インチ」という単位を使用します。
日本では普段メートル法を使っているため、インチの大きさはパッと思い浮かばない方も少なくありません。
テレビのインチ数(型)は対角線の長さを表しています。
1インチは2.54cmですので、例えば60インチはテレビの対角線の長さが152.40cm。
対角線の長さがおよそ1.5mというところから、リビングに設置するテレビに向いている、大きな画面ということがわかります。

テレビのサイズは大小さまざまで、同時期に出た製品であれば、サイズが大きければ大きいほど消費電力は大きくなるでしょう。
サイズ別に消費電力量と電気料金の参考値は以下の通りです。

種類 サイズ 製品名(消費電力) 1時間当たりの電気料金
液晶テレビ 50インチ AQUOS 4T-C50DL1 [2021年5月発売](151W) 4.077円
液晶テレビ 60インチ AQUOS 4T-C60DN1 [2021年5月発売](218W) 5.886円
液晶テレビ 70インチ AQUOS 4T-C70DN1 [2021年5月発売](330W) 8.910円

出典:AQUOS 4K DL1ラインの仕様/寸法情報|シャープ株式会社
https://jp.sharp/aquos/products/dl1/spec/

フルHD/4K/8K

フルHD(フル・ハイビジョン)や4K、8Kについても解説していきます。
フルHD、4K、8Kはテレビの種類やサイズを示すものではなく、画像の鮮明度を指す言葉です。
テレビの鮮やかさや、滑らかさは、画素数が多ければ多いほど高い仕組みになっています。
それぞれの規格は以下の通り。

フルHDは1,920×1,080
4Kは3,840×2,160
8Kは7,680×4,320

つまり8Kが一番画素数が高く、続いて4K、フルHDとなります。
フルHDの画素数を基準にすると、4Kは4倍、8Kは16倍の画素数ということです。
画素数が多いということは、それだけ消費電力も高くなります。

画素数別の消費電力量と電気料金の参考値は4Kと8Kのみの比較となりますが、以下の通りです。

種類 サイズ 製品名(消費電力) 1時間当たりの電気料金
液晶テレビ4K 60インチ AQUOS 4T-C60DN1 [2021年5月発売](218W) 5.886円
液晶テレビ8K 60インチ AQUOS 8T-C60DW1 [2021年6月発売](550W) 14.850円

出典:AQUOS 4K DN1ラインの仕様/寸法情報|シャープ株式会社
https://jp.sharp/aquos/products/dn1/spec/

テレビの電気代を節約するには

テレビの種類やサイズ、画素数によって消費電力が変わり、電気料金も変わってくることが分かりました。
それでは最後に、消費電力が多いテレビを購入した場合の節約方法をご紹介していきます。

テレビをみていない時は消す

すぐに始められることとして、テレビを見ていないときは電源を切るようにしましょう。
テレビは省エネ化が進み、待機中の消費電力もかなり抑えられるようになりました。

経済産業省資源エネルギー庁の「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬 2017」によると、32V型液晶テレビの場合、1日1時間テレビを見る時間を減らすと、年間で16.79kWh、約450円の節約できるそうです。(※)

つけっぱなしになっている時間が1日の間で1時間以上の場合は、その時間の電源をオフにしておくことで、節約できる消費電力は増えるでしょう。

例えば、長期間外出している場合や、ほとんどテレビを見る習慣がない方などは、主電源をオフにすることをおすすめします。

出典:「家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬 2017」|経済産業省資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/entertainment/index.html#1

テレビの省エネ機能を活用する

元々テレビは、使っていない時の電力が大きい家電製品の1つでしたが、年々省エネ化が進み、最近では待機時の消費電力はかなり改善されていると言えます。

また、テレビ自体に省エネ機能がついていることが多く、購入者が省エネモードでテレビを見るかどうかを選べるようになっています。
下記は代表的な機能になりますので、現在使っているテレビにある機能か確認してみましょう。

  • 無信号自動オフ…DVDデッキなどから一定時間信号が送られてこないと自動的にスイッチを切れる機能
  • 無操作電源オフ…一定時間リモコンなどで操作をしないと自動的にスイッチを切る機能
  • 明るさセンサー…部屋の明るさを検知し、自動的にディスプレイの明るさを変える機能
  • LED搭載…液晶テレビについている機能で、バックパネルに消費電力が小さいLEDを搭載し省エネ化を行っている

省エネのテレビに買い替える

もし今使っているテレビが数年以上前のものの場合は、テレビを買い替えるという方法もあります。
テレビの省エネ化は年々進んでいて、例えばソニー(SONY)のBRAVIA55インチは、2015年に発売したものは消費電力が296Wですが、2021年に発売されたものは207Wです。(※)
他のメーカーも同様に、新しいテレビほど省エネ化が進んでいる傾向がありますので、買い替えるということもぜひ検討してみましょう。

出典: KJ-55X9300C [55インチ](2015年発売)|BRAVIA|SONY
https://www.sony.jp/bravia/products/KJ-X9300C/spec.html
出典:KJ-55X80J[55インチ](2021年発売)|BRAVIA|SONY
https://www.sony.jp/bravia/products/KJ-X80J/spec.html

電力会社を変更する

最終的に家庭の電気料金をもっと安くしたい場合は、電気料金プランそのものを見直すこともポイントです。
2016年に始まった電力小売の全面自由化によってさまざまな会社が電力事業に参入しています。
契約する電力会社の選択肢が増え、選び方次第でかなりの節約になることも。
例えば、月の料金に応じて大手通販サイトのポイントがたまるセットプランや、他のサービスとセットで契約すると割引になるプランなどがあります。
今の電気料金で他の電力会社に変更した際のシミュレーションをしてみるのも良いでしょう。

電気代の見直しをして節約しよう

テレビは、種類とテレビのサイズによって電気料金が変わってくることがわかりました。
また、電気料金の節約には、こまめに電源を切ったり、省エネ機能を使ったりすることが節約に繋がります。
他には、例えば今お使いのテレビが数年以上経っている場合は、最新のテレビを購入することで、電気料金が下がる可能性もありますので、テレビの買い替えも検討しても良いでしょう。

もっと電気料金を抑えたい方は、電力会社の電気料金プランそのものの見直しもおすすめです。

TERASELでんきでは、料金プランのシミュレーションができますので、ぜひチェックしてみてください。

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