投稿日:2022/01/18
更新日:2022/01/18
でんきの節約術
布団乾燥機は名前の通り、布団を乾燥させるための機械です。温風を吹き出す部分にホースがついており、布団に直接差し込んで温め、湿気を飛ばします。ホースの先に布団と同様サイズのマットがついている場合もあり、その場合は敷布団と掛布団の間にマットを敷いた状態で機械を運転させ、布団を温める仕組みです。
この記事では布団乾燥機の電気料金についてご紹介します。計算方法や電気料金の目安、節約する方法にも触れているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
布団乾燥機を使うメリットの代表的なものには、以下の3つが挙げられます。
マンションなど集合住宅のルール上ベランダに布団を干せなかったり、布団を干すのに十分なスペースがなかったりする場合でも、布団乾燥機があれば室内で布団を乾かせるでしょう。また雨の日はもちろん、花粉や黄砂、PM2.5など空気中の物質が気になって、外に布団を干したくないという人が居るかもしれません。天候に左右されず布団を乾燥させられる点は、布団乾燥機を使用する最大のメリットと言えます。
乾燥時には布団が温まり、ふっくらとして寝心地が良くなるため、寝る時間に合わせて乾燥機をかける場合も。タイマーがついているタイプの布団乾燥機であれば、布団に入る時間に合わせてセットして置くことが可能です。冬の寒い時期などは、室内のエアコンをつけるよりも部屋が乾燥しづらく、快適に眠れて電気料金も抑えられるため活用しているという人も多いでしょう。
布団乾燥機を使用すると、ダニやニオイの対策にもつながります。
ダニ対策としては、それ専用のボタンや温度が表示されるようになっている布団乾燥機も多いです。ダニは温度が25度以上、湿度60%という環境でもっとも繁殖します。そのため布団は、家の中で1番ダニが繁殖しやすい場所と言えるかもしれません。なにも対策を行わなければ布団は毎日人の体温で温まり寝汗を吸収するため、使い続ければ続けるほどダニが増えやすい環境となっていきます。
このような場合、布団乾燥機を高温で使うと、布団の温度がダニが死んでしまう温度まで上昇し、湿度が下がるはずです。
また高温で布団乾燥機を使用すると、ダニだけではなくあらゆる細菌が繁殖しづらくなるため、細菌が増殖して嫌なニオイが発生するのを防ぎます。熱を加えながら布団の水分を飛ばすことで、すでについてしまったニオイの消臭も可能です。
布団乾燥機の仕組みは、ヒーターで温めた空気を送風機によって布団へ吹きかけるものです。熱を作るのと風を起こすので2つの力が必要なため、一般的な家電の中でも比較的電気料金が多く必要になるものと言えるでしょう。
布団を乾燥させるのに時間がかかってしまい、長時間運転し続けることで電気料金がかさむケースもあります。1回あたりで考えると小さな金額かもしれませんが、毎日家族全員の布団に使用したい場合などは月単位で考えるとまとまった金額になってしまうかもしれません。
後程ご説明しますが、一般的な布団乾燥機を1回30分間運転した場合、電気料金がおよそ8円かかります。4人家族で考えると1日に必要な金額は32円、一カ月で必要な金額は千円弱、年間で1万円を超える計算になります。
お手持ちの布団乾燥機の消費電力は、取扱説明書やメーカーのホームページで確認できます。機械の種類や型番によって異なることもあるので、ぜひチェックしてみてください。
消費電力は一時間あたりに使用する電力の量を示しており、基本的にはWh(ワットアワー)で表示されます。
一般的な布団乾燥機の消費電力は、600W程度です。
例えば日立のアッとドライ HFK-VS2500(※1)ならば最大680W、Panasonicのふとん乾燥機 (マットタイプ) FD-F06A7(※2)では540Wとなっています。
1出典:日立|アッとドライ HFK-VS2500
https://kadenfan.hitachi.co.jp/futon/hfk-vs2500/
2出典:Panasonic|ふとん乾燥機 (マットタイプ) FD-F06A7
https://panasonic.jp/futon/products/FD-F06A7.html
布団乾燥機を使用するのに必要な電気料金の計算方法は、以下の通りです。
電気料金 = 消費電力(kW) × 使用時間 × 1kWhあたりの電気料金
※消費電力がWで表示されている場合は、1,000で割って単位をWからkWへ変換する必要があります。
1kWhあたりの電気料金は、電力会社やプランによって異なります。現在の電気料金がいくらなのかは電力会社のホームページや、毎月の検針票(電気ご使用量のお知らせ)などで確認できるので、ぜひ一度調べてみてください。
なお全国家庭電気製品公正取引協議会が「新電力料金目安単価」として示している価格は、27円/kWhです。(※)
出典:「電気料金の目安単価」の改訂に関する件|公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
https://www.eftc.or.jp/qa/qa_pdf.pdf
以上より、前述の例をあてはめてみると下記のような計算になります。
・一般的な布団乾燥機を30分間運転した場合
電気料金 =( 600W ÷ 1000) × 0.5 時間 × 27円 = 8.1円
・4人家族で30分ずつ運転した場合
電気料金 =( 600W ÷ 1000) × (0.5 時間 × 4人) × 27円 = 32.4円
布団乾燥機を使用するにはどうしても必要となる電気料金ですが、節約する方法もあります。
以下のような点に注意することで、節約効果が見込めるでしょう。
布団乾燥機はメーカーや種類によって少しずつ形や使用方法が異なるため、適切な使用方法を把握して置くことが大切です。熱風を逃がさず効率的に布団の水分を飛ばすコツなどについては、メーカーが説明書にて提示している場合もあります。実際に布団乾燥機を使用する前にはしっかりと読んで把握しておきましょう。
手持ちの布団乾燥機の特長を理解せず使うことで運転効率が下がり、本来よりも布団が乾きにくかったり、寝る前に温めておいても十分な快適さを感じづらくなってしまったりする可能性があります。
布団乾燥機は、ダニ退治モードなどの高温で使用する際がもっとも電力を必要とします。通常の乾燥と比べて3倍近い電気料金がかかるメーカーや種類もあるため、選んだ布団乾燥機によっては思った以上の電気料金がかかってしまうかもしれません。
節約を考えるのであれば使用は必要最低限にして、電気料金がかかりすぎてしまうのを防ぎましょう。なお布団のダニ対策としては、一般的にダニ退治モードの使用は数カ月に1回程度で十分と言われています。そのため期間を空けても定期的に使用すれば、継続して快適に布団を使用できるはずです。
手軽に室内星ができる点がメリットの布団乾燥機ではありますが、晴れた日はベランダなどで天日干しを行って、布団乾燥機での乾燥と併用するという方法もあります。天候に左右されてしまうところは難点ですが、日光のみで乾燥ができた日は電気料金がかかりません。節約を重視するのであれば雨の日や梅雨の時期だけ布団乾燥機を使用し、その他は天日干しで快適さを保つようにすると良いでしょう。
布団乾燥機を掃除して塵やホコリを取り除くと、清潔な空気を布団に送り込める他、無駄な消費電力を抑える効果も期待できます。
布団乾燥機にはフィルターがあり、これが目詰まりすると本来のパワーが発揮できません。通常よりも布団を乾燥させるのに時間がかってしまったり、洗ったのにニオイが残ってしまったりするような状況になってしまいます。この状況を避けるためには布団乾燥機の掃除が大切です。月に1回程度は、ホース部分やフィルター部分の掃除を行うようにしてください。
前述の通り、電気料金の消費電力は機種によって異なります。当然ながら極力消費電力が低いものに買い替えれば電気料金が抑えられるでしょう。
布団乾燥機を使用する際の電気料金が気になる方は、電力会社や契約しているプランを見直してみるのも良いでしょう。使用する電気の量が増えるため、これまでの料金プランのままだと割高になってしまうケースもあるかもしれません。その場合契約アンペア数や基本料金をチェックして適した料金プランに変更するだけで、月々の電気料金が下がるはずです。
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