投稿日:2022/10/14
更新日:2022/10/14
でんきの比較
5人家族の構成は、家庭によりさまざま。
3世代同居のケースもあれば、夫婦+子ども3人の核家族のケースもあります。子どもの年齢が大きければ実質大人5人暮らしの状態になりますね。
いずれにせよ、5人家族はちょっとした大家族と言えるでしょう。電気代も当然高くなってきますので、できるだけ節約したいところです。
今回は電気のスペシャリストが、5人家族の電気代について解説。
電気代の相場から基礎知識、節約のコツまでを紹介しますので、電気代を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
目次
5人家族の1ヶ月の電気代平均は、12,225円。3人家族の平均が10,387円、4人家族が10,705円なので、5人になると一気に上がる結果となりました。5人いれば、2LDKや3LDKで暮らすのは難しくなります。広い家に住めば照明やエアコンも当然増えますので、電気代も高くなるのかもしれません。
地域別、季節別も詳しく見てみましょう。
地域 | 電気代 | 水道・光熱費 |
---|---|---|
北海道 | 14,205円 | 30,606円 |
東北(宮城) | 14,364円 | 31,528円 |
関東(東京) | 12,627円 | 27,780円 |
北陸(石川) | 17,556円 | 30,142円 |
中部(愛知) | 11,926円 | 22,772円 |
近畿(大阪) | 12,974円 | 25,845円 |
中国(広島) | 12,368円 | 22,533円 |
四国(愛媛) | 14,098円 | 22,882円 |
九州(福岡) | 11,069円 | 22,694円 |
※総務省「2019年全国家計構造調査」―調査年月:2010年10月
2022年9月時点で、地域別の調査は2019年度が最新。コロナ前の数値であり、各地方から1県ずつピックアップしたものですが、電気代が高いのは圧倒的に北陸の石川。4人家族のデータでは四国の愛媛の僅差でしたが、石川の電気代は4人家族の平均12,972円から一気に4,500円も上がっているのです。
一般的には「都会の方が物価が高い」と言われ、都道府県別の消費者物価指数も東京都、神奈川、京都がTOP3なのですが、電気代の相場とは一致しません。
また、表には参考までに電気代を含む水道・光熱費の合計も入れましたが、こちらは東北、北海道が上位。冬の暖房に灯油代が多くかかる分、合計すると高くなります。
シーズン | 2019年 | 2020年 | 2021年 |
---|---|---|---|
1月 | 16,186円 | 14,489円 | 13,723円 |
2月 | 17,172円 | 15,359円 | 16,150円 |
3月 | 16,713円 | 14,883円 | 15,983円 |
4月 | 14,165円 | 14,410円 | 13,308円 |
5月 | 13,786円 | 12,305円 | 11,729円 |
6月 | 10,971円 | 11,217円 | 10,368円 |
7月 | 9,570円 | 10,399円 | 9,229円 |
8月 | 11,391円 | 11,270円 | 11,114円 |
9月 | 12,491円 | 12,248円 | 12,225円 |
10月 | 12,027円 | 11,831円 | 11,955円 |
11月 | 10,121円 | 10,897円 | 11,198円 |
12月 | 10,744円 | 10,344円 | 12,090円 |
※総務省「家計調査(家計収支編)」
月別で見ると、最も高いのは2~3月。最も安いのは7月です。
実際に使った月と請求月は1~2ヶ月ずれるため、真冬は電気使用量が多く、5~6月頃はで少ないと言えます。冷暖房の影響が大きいため、冷房をよく使う8~10月も高めです。
電気代は燃料費の原価により変動しますし、気温や雨量によっても変わるため、年によって差があります。単身世帯であればその差はあまり目立ちませんが、5人家族ともなると2,000円くらい違うこともあります。
電気代の節約を考える前に、電気料金の基本をおさらいしておきましょう。
電気代(電気料金)は、毎月固定でかかる「基本料金」と、使用量によって変動する従量料金(電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金)で決まります。
燃料費調整単価は、発電に必要な石炭や液化天然ガス(LNG)などの燃料の輸入価格の変動によって変わるもの。原料が高騰すると燃料費調整単価も高くなります。
ここからは、具体的な節約方法のご紹介に移ります。
少し意識するだけで簡単にできることも多いので、ぜひ実践してください。
5人で協力すると、節約効果も大きくなりますよ!
関西・中国・四国・沖縄以外の地域では、契約アンペア(A)が選べます。
一般的には、
「契約アンペアが大きいほどブレーカーが落ちにくい」「契約アンペアが小さいほど基本料金が安い」という理解でOKです。
アンペアを下げるだけで月200~300円ほど電気代が下がるので、「5人暮らしで50Aだけど、まだ子どもも小さいし、ドライヤーや湯沸かしポットはあまり使わない」といった場合は下げてみてもよいでしょう。
逆に、ブレーカーがよく落ちて不便を感じているなら、上げるという選択肢もあります。子どもが大きくなるにつれて電化製品も増えますし、それらを同時に使うことも増えるので、30Aや40Aでは足りなくなることも。
イライラするよりも、必要経費として割り切ることも時には大切です。
※基本料金は東京電力の従量電灯Bプランの場合
冬と夏の電気代が高いことでもわかるように、エアコンは電気代に大きな影響を与えます。
節約ポイントを知っていると、上手に使えます。
また、4人家族ともなるとエアコンが複数台必要なことも多いでしょう。リビングはハイパワー、子ども部屋は小部屋タイプなど、部屋の広さに合わせた適切なエアコンを選びも必要です。
エアコンのフィルターは月1~2回は掃除するようにしましょう。フィルターが汚れていると効きが悪くなり、電気代も高くなります。
自動お掃除機能付きでも、月1回は手入れするようにしてください。
不快なのを我慢してまで守る必要はありませんが、夏は28℃、冬は20℃を基準にし、冷やしすぎたり温めすぎたりしないようにしましょう。
エアコンの冷房を弱めにして扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる、冬はできるだけエアコンを使わずホットカーペットやこたつにするのも節約効果があります。
エアコンの除湿機能には、以下の2種類があります。
弱冷房除湿で冷房より安く、再熱除湿は冷房より高いので、使い分けを意識しましょう。通常の除湿モードは弱冷房除湿、再熱除湿は“さらさら除湿”や“カラッと除湿”といったボタンであることが多いです。
外気温の影響を受けやすい部屋の場合、冷暖房の効きが悪くなってエアコンの消費電力も大きくなります。窓から熱気や冷気が入ってこないように、遮熱カーテンや断熱シートを使うのもおすすめです。
「ちょっと小さめの冷蔵庫にして節約してもいいかも」と考えるかもしれませんが、実は省エネ効果が高いのはファミリー用の高価格帯の冷蔵庫。一人暮らし用の200L以下の冷蔵庫より、ファミリー向けの600Lの冷蔵庫のほうが電気代が安いこともよくあるのです。
冷蔵庫の電気代を節約するポイントは以下。
電気代節約のために高い冷蔵庫を買う必要はありませんが、冷蔵庫はスカスカでもいいですし、4人家族なら冷凍庫が大きいのは何かと便利です。必要だと思うなら、大きな冷蔵庫を買ってもいいでしょう。
どの電力会社も、電気の使用量やよく使う時間帯に合わせたプランを用意しています。
自分に合ったプランを選べば、よりお得に電気を使えるというわけです。そして逆に、自分に合わないプランだと電気代が割高になるとも言えます。
家族構成や生活スタイルは、考えている以上に目まぐるしく変わります。
毎日使っているものだけにプランを変更するきっかけが掴みづらいですが、定期的に見直してみてください。
引っ越し時や、入学や就職で新生活が始まるタイミングは見直しのチャンスです。
例えばTERASELでんきも、単身~少人数世帯向けの「TERASELでんきプラン」と、電気使用量が増えるほどにお得になるファミリー向けの「超TERASELでんきプラン」を用意しています。
ご紹介したように電気代節約のコツはたくさんありますが、大幅な節約を目指すなら電力会社を乗り換えるのもおすすめです。
引っ越しのタイミングで安い電力会社を選んでおくと手間がなくラクですが、もちろん住み始めてからでも変更可能。すでに新電力を使っている場合でも、乗り換え特典で割引やポイント付与があるとかなりお得になります。
集合住宅で大家さんが一括徴収しているようなケースを除き、自由に変更できますので検討してみてください。
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