投稿日:2021/12/27
更新日:2024/10/01
でんきの節約術
最低限しか使っていないつもりなのに、冬の電気代が予想よりも高くて驚いた経験はありませんか。
冬は寒さをしのぐために暖房器具を使用することで電気代が高くなる時期です。
寒いからと気にせずに暖房器具を使用していると、想像以上に電気を使用して、電気代がかかってしまいます。
電気代を節約するためには、暖房器具にどのくらいの電気代がかかっているのかを把握することが大切です。さまざまな種類がある暖房器具の中でも、部屋全体を暖める暖房器具としてファンヒーターを使用しているご家庭も多いでしょう。ファンヒーターを使用すると、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。
この記事ではファンヒーターの特徴や電気代、節約するためにはどのようなことに気をつけたら良いのかについて解説します。ほかの暖房器具との電気代の比較もご紹介するので、冬の電気代が高くてお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
なお、本記事の情報は2024年9月時点での情報になります。
最新の情報は各公式ページをご参考ください。
目次
ファンヒーターは「電気ファンヒーター」「ガスファンヒーター」「石油ファンヒーター」の3種類です。
すべて部屋を暖めるために使われますが、使用するエネルギー源によって分けられ、それぞれ電気代やエネルギーにかかる費用が異なります。
ここでは使用するエネルギー別に各ファンヒーターの特徴や電気代を解説。電気代は「1時間当たりの消費電力(kW)」×「1kWh当たりの電気代単価(円)」の式で算出し、1kWh当たりの電気代単価は31円とします。
参考:全国家庭電気製品公正取引協議会.「よくある質問 Q&A」.
https://www.eftc.or.jp/qa/# ,(2024-09-02).
電気ファンヒーターは電気をエネルギー源として部屋を暖める暖房器具で、代表的なのは「セラミックファンヒーター」です。セラミックファンヒーターは特殊加工を施したセラミックを使用した発熱体に電気を通して熱を発生させ、ファンで暖かい風を部屋に送ることで部屋全体を暖めます。比較的コンパクトで置き場所を選ばず、狭い場所でも置くことが可能なため、使い勝手が良いと感じている方も多いのではないでしょうか。
セラミックファンヒーターの消費電力は「強」で1200Wほど、「弱」で550Wほどです(※)。
「強」で1時間使用した際の電気代は以下の式で求められます。
「1.2kW」×「31円」=「37.2円」
続いて「弱」で1時間使用した際の電気代を求める式は以下です。
「0.55kW」×「31円」=「17.05円」
セラミックファンヒーターを1時間使用した際の電気代はそれぞれ「強」で37.2円、「弱」で17.05円でした。電気を主に使う電気ファンヒーターは電気代が高くなりやすいです。
参考:SHARP.「プラズマクラスター電気暖房機 HX-SS1」.
https://jp.sharp/danbou/products/hxss1/spec/ ,(2024-09-03).
石油ファンヒーターは灯油を燃焼させたときに発生する熱を室内に送る暖房器具で、短時間で部屋を暖められるのが特徴。熱を送るために使用するファンに電気を使っています。
木造10畳、コンクリート造13畳対応の石油ファンヒーターの消費電力は「強」で9.5W、「弱」で4Wです。(※1)それぞれの電気代を以下のように計算します。
まず「強」の場合の電気代は以下です。
「0.0095kW」×「31円」=「0.29円」
次に「弱」の場合の電気代は以下の式で求められます。
「0.004kW」×「31円」=「0.12円」
電気代は安いですが、石油ファンヒーターの場合は電気代とは別に灯油料金が必要です。灯油料金は「1時間当たりの灯油消費量(L/h)×1L当たりの灯油料金(円/L)」で求められます。
暖房出力最大3.6kWタイプの石油ファンヒーターを「強」で使用した場合の1時間当たりの灯油消費量は0.34L/h(※2)。2024年8月28日時点の1L当たりの灯油料金は117.2円/Lです(※3)。よって石油ファンヒーターの灯油料金は以下の式で求められます。
0.34L/h×117.2円/L=39.85円
石油ファンヒーターの光熱費は「強」で使用した場合の灯油料金39.85円と電気代0.29円を合計した40.14円です。
参考1:CORONA.「WZシリーズ」.
https://www.corona.co.jp/heating/fanheater/wz/lineup.html#WZ3624BY ,(2024-09-03).
参考2:CORONA.「CORONA石油ファンヒーター 4つのメリット」.
https://www.corona.co.jp/heating/fanheater/point/index.html ,(2024-09-03).
参考3:経済産業省 資源エネルギー庁.「石油製品価格調査」.(8月28日(水)結果詳細版)
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/petroleum_and_lpgas/pl007/results.html ,(2024-09-03).
ガスファンヒーターはガスを燃料として発生させた熱をファンで部屋に送ります。主なエネルギー源はガスですが、石油ファンヒーターと同じくファンを動かすモーターに電気が必要です。ガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があり、それぞれの熱量の違いからガスファンヒーターはガスの種類によって使い分けなくてはいけません。購入の際は使用しているガスに対応しているか必ず確認しましょう。
ガスファンヒーターの消費電力は18Wほどです(※1)。よって1時間使用した際の電気代は以下の式で求められます。
「0.018kW」×「31円」=「0.56円」
ガスファンヒーターを1時間使用した場合の電気代は0.56円でした。電気を主に使う電気ファンヒーターと比べると電気代は安いですが、ガスファンヒーターの場合は電気代のほかにガス料金もかかるため注意が必要です。
続いてガス料金ですが、今回は東京ガスの都市ガスを使用した場合のガス料金を計算します。ガス料金の計算式は「1時間当たりのガスの消費量(kWh)」×「3.6MJ/h」÷「1立方メートル当たりの標準熱量(MJ/立方メートル)」×「1立方メートル当たりのガスの単位料金(円/立方メートル)」です。ガスの消費量は暖房能力から計算します。
ガスファンヒーターを1時間使用した場合の消費量は4.07kWhです。(※1)東京ガスでは「13A」のガスが用いられており、1立方メートル当たりの標準熱量は45MJ/立方メートル。(※2)ガスの単位料金は20立方メートル~80立方メートルの130.46円/立方メートルとします。(※3)
よってガス料金を求める式は以下です。
「4.07kWh」×「3.6MJ/h」÷「45MJ/立方メートル」×「130.46円/立方メートル」=「42.47円」
ガス料金を計算すると約42.47円でした。これに電気代0.56円を足した43.03円がガスファンヒーターの光熱費です。
1kWh=3.6MJ/h
参考1:Rinnai.「ガスファンヒーター Standard(スタンダード)」.
https://rinnai.jp/products/living/fan_heater/standard_spec ,(2024-09-03).
参考2:TOKYO GAS NETWORK.「都市ガスについて」.
https://www.tokyo-gas.co.jp/network/gas/shurui/index.html ,(2024-09-03).
参考3:TOKYO GAS.「ガス料金表」.
https://reception.tokyo-gas.co.jp/ryokin/ ,(2024-09-03).
各ファンヒーターの1時間当たりの光熱費をまとめると、以下のとおりです。
※電気・石油ファンヒーターは「強」を例に挙げています。
そして1日(24時間)つけっぱなしにした場合は、以下の光熱費がかかります。
1時間単位であれば光熱費の差は微々たるものですが、1日つけっぱなしにした場合、電気ファンヒーターとガスファンヒーターでは100円以上の差が生じます。さらに1カ月で計算すると、電気ファンヒーターの方が3,000円以上お得になると考えられるでしょう。
ファンヒーターは種類ごとに違う特徴を持つように、メリット・デメリットも異なります。電気代と照らし合わせて、どれがご自分に合うのか考えてみてください。
まず、電気代が抑えやすい、電気ファンヒーター(セラミックファンヒーター)のメリット・デメリットを紹介します。
電気ファンヒーターの良いところは、石油ファンヒーターやガスファンヒーターより軽量で、持ち運びがしやすい点にあります。
灯油やガスを必要とするファンヒーターは、燃料がある分重たいです。軽量でコンパクトな電気ファンヒーターなら、女性1人の力でも移動させやすいでしょう。
不快なニオイがしないことも、電気ファンヒーターの特徴です。
石油やガスを使うと、どうしても燃料が燃えるニオイが発生し、換気が必要です。対して電気ファンヒーターは電気のみで動くため、ニオイを逃がすための換気は必要ありません。換気の機会が少なく済むため、暖かい空気をとどめやすいところも魅力です。
電気ファンヒーターは石油やガスによるニオイがない一方、燃料を燃やすときの水蒸気が発生しないため、空気が乾燥しやすいです。長時間の使用で部屋全体が乾燥すると、喉・鼻に違和感を覚える人もいるでしょう。
乾燥による不調を防ぐためには、濡れタオルを干したり加湿器を併用したりといった対策が必要です。
電気ファンヒーターは、広範囲を温めるのには適していません。足元や脱衣場、トイレなどの狭い範囲の暖房としては便利ですが、一部屋全体を暖めることは難しいでしょう。
電気ファンヒーターには、一般的に適用床面積が設定されています。新しく電気ファンヒーターを購入する際は、暖めたい範囲が最大適用床面積の広さの中に収まっているか確認しましょう。
続いて、石油ファンヒーターのメリットとデメリットを解説します。
石油ファンヒーターは、広い部屋でも素早く暖めることができます。
点火スピードはメーカーによって異なりますが、中には数十秒の早さで点火し、迅速に部屋中を暖めてくれるタイプもあります。寒い地域で石油ファンヒーターが広く普及しているのも、暖房機能の高さが理由にあると推測できるでしょう。
石油ファンヒーターは暖房だけではなく、加湿も同時に行えます。
燃料を燃やさずに稼働させる電気ファンヒーターは、空気が乾燥しやすいのが難点です。対して石油ファンヒーターは、灯油を燃やすときに水蒸気が発生するため、冬の乾燥防止に役立つでしょう。
石油ファンヒーターを使うときに、特有のニオイが気になるという方もいるでしょう。
そもそも石油ファンヒーターは、気化装置で灯油と空気を混ぜて燃焼させる仕組みです。石油ファンヒーター特有のニオイは、点火・消火時に燃焼しないままになったガスによって生じます。
またファンヒーター本体の背面に付着したホコリなども、ニオイを加速させる一因です。
給油の手間がかかることも、石油ファンヒーターのデメリットの1つです。なるべく給油の回数を減らすためには灯油タンクが大きな機種を選びたいところですが、タンク容量が大きければ大きいほど、給油の手間と灯油を扱うリスクが増加します。灯油で手を汚したり、灯油を床にこぼしたりしないよう、注意が必要です。
最後に、ガスファンヒーターのメリットとデメリットを見ていきましょう。
ガスファンヒーターも石油ファンヒーターと同じく、部屋を速やかに暖めることができます。立ち上がりが早く、中には数秒ほどで温風が出るタイプもあります。そのため、いち早く部屋を暖めたい冬の朝などに重宝するでしょう。
またガスファンヒーターは、風がパワフルです。寒い出先から帰ってきたときなどに、すぐに強い温風を浴びられるところもメリットです。
一般的なガスファンヒーターは温風の吹き出し口が下の方にあるため、足元から効率良く暖められます。
暖房器具を使うときの基本は、頭寒足熱です。その点ガスファンヒーターはほかのタイプのファンヒーターと比べて暖かい空気が部屋の天井の方に逃げにくく、燃料が燃えるときに水蒸気が発生するため乾燥しにくいところもメリットです。
ガスファンヒーターは石油ファンヒーターと同じく、燃料を燃やすときに出るニオイを逃がしたり、二酸化炭素濃度を下げたりするための換気が必須です。十分に換気しないと部屋の酸素が減少してしまいます。せっかく暖めた空気が換気のたびに窓やドアから逃げてしまうことは、ネックといえるでしょう。
ガスファンヒーターを使うには、当然のことながら、ガスの契約が必要です。オール電化のご家庭の場合はガスを新たに契約する必要があるでしょう。
また先述のとおり、ガスファンヒーターの光熱費にはガス料金も加算されます。基本料金などのランニングコストがかかるだけでなく、ガス料金は電気料金と同じく変動する恐れがあるため、さらに割高になる可能性もあると覚えておきましょう。
ファンヒーターにかかる費用を解説しましたが、各ファンヒーターにはその特徴が生きる場面があります。電気代などの光熱費だけではなく使用する場面に合わせて使い分けることで快適に過ごすことができるでしょう。
ここではファンヒーターを選ぶときのポイントについて解説します。
電気ファンヒーターの特徴は軽量で小型なところです。持ち運びが簡単なので、好きな場所に置いて暖がとれます。ほかのファンヒーターに比べて広い部屋全体を暖める力は弱いですが、狭い部屋や手足を温めたいときにはおすすめです。電源を入れればすぐに暖まるので、脱衣所やトイレなどに置けば少しの間でも寒さをしのぎたいときに役立つでしょう。
石油ファンヒーターは広い部屋を全体的に暖めたいときやエアコンの風が届かない場所で活躍します。石油ファンヒーターは持ち運びもできるため、キッチンなどエアコンでは暖まりにくい場所に設置するのがおすすめです。エネルギー源として灯油を使用するためほかのファンヒーターと比べて火事の危険性が高い点や給油が必要な点に注意しましょう。
ガスファンヒーターは特に短時間で部屋全体を暖めるのに向いています。特徴は石油ファンヒーターに似ていますが、ガス用ホースをつないでガスを供給するため持ち運びには向きません。しかし給油の手間はないため、石油ファンヒーターの給油が面倒と感じている方におすすめです。
冬に活躍する暖房器具として、ファンヒーター以外にも電気毛布や電気ストーブ、エアコンなどが挙げられます。暖房器具を使用すると電気代が増えるため、なるべく節約したいものです。
ここではそれぞれの電気代はどのくらいで、ファンヒーターと比べて費用がかかるのかについて解説します。暖房器具の見直しをお考えの方は参考にしてみてください。
電気毛布はファンヒーターと違い部屋全体を暖めるのではなく、冬に冷たくなった布団を温める暖房器具です。布団を温めるだけでなく、ひざ掛けとして使用すれば体を温めることができます。今回は日中に暖をとることを目的として使用した場合を想定して、設定温度「弱」で使うときの1時間当たりの電気代を計算してみましょう。
電気毛布(※)を「弱」で使用したときの消費電力は33Wです。よって以下の式で電気毛布の電気代が求められます。
「0.033kW」×「31円」=「1.02円」
電気毛布を1時間使用した場合の電気代は1.02円でした。ファンヒーターの光熱費よりも安く抑えられますが、部屋全体を暖めることはできないため、ほかの暖房器具と併用して全体の電気代を抑えるのに役立てると良いでしょう。
参考:Panasonic.「取扱説明書 電気かけしき毛布」.
https://panasonic.jp/manualdl/p-db/db/db-r31m_r31ms_rm3m_01.pdf ,(2024-09-03).
電気ストーブは電気を通したヒーターから赤外線を放射し、赤外線が当たった部分を直接温める暖房器具です。電気毛布と同じく部屋全体を暖めるのではなく、体を温めるのが特徴。小型で持ち運びがしやすく、価格の安いものが多く販売されているため、気軽に取り入れられるでしょう。しかし消費電力は「強」で800W、「弱」で400Wと高い傾向にあります。実際に1時間当たりの電気代を計算してみましょう。
「強」で1時間使用した場合の電気代は以下です。
「0.8kW」×「31円」=「24.8円」
「弱」で使用した場合の1時間当たりの電気代は以下の式で求められます。
「0.4kW」×「31円」=「12.4円」
よって電気ストーブを「強」で使用したとしても、光熱費はファンヒーターよりも安いです。しかし電気ストーブは赤外線が当たることで体を温めるので、赤外線が当たらない場所を温めることはできません。手足を温めたい場合など局所的に暖がとりたいときに使用しましょう。
参考:アイリスプラザ.「ストーブ 2段階調節 IEH-800W 800W コンパクト ホワイト」.
https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB = =SHOSAI&SID = =H568675 ,(2024-09-03).
エアコンはファンヒーターと同様に部屋全体を暖めたい場合に活躍します。冬の寒さ対策に使用している方も多いのではないでしょうか。効率的に部屋を暖めるには部屋の広さに適したエアコン選びが大切です。電気を多く使うイメージのあるエアコンの電気代を計算してみましょう。
10畳用のエアコン(※)の消費電力は690Wで、1時間当たりの電気代を計算する式は以下です。
「0.69kW」×「31円」=「21.39円」
エアコンの電気代は1時間当たり21.39円でした。電気代はファンヒーターの光熱費よりも安いですが、エアコンは部屋の上部に設置されているため、暖かい空気が上部に集まりやすくなります。エアコンで暖をとる際にはサーキュレーターなどを併用することで効率的に部屋を暖めることができるでしょう。
参考:Panasonic.「エオリア 2023年モデル Xシリーズ」.
https://panasonic.jp/aircon/23X.html ,(2024-09-03).
電気毛布や電気ストーブ、エアコンなどのほかの暖房器具の電気代をファンヒーターの光熱費と比較したところ、ファンヒーターの方が費用が高いことが分かりました。費用だけを見ると、ファンヒーターは使わない方が良いと考える方もいるかもしれません。
しかし、ファンヒーターは今回比較した暖房器具よりも部屋全体を早く暖めるのに優れています。ほかの暖房器具では一度冷えてしまった部屋を暖めるのに時間がかかりますが、ファンヒーターであれば、ほかの暖房器具を使うときよりも早く暖をとることができるでしょう。
比較的電気代などの光熱費が高いファンヒーターの出費を抑える方法はあるのでしょうか。
ここではファンヒーターの電気代などを節約するコツについて解説します。すぐにできることもあるので、できることから取り入れてみてください。
ファンヒーターにはエアコンと同様にフィルターがあります。エアコンのフィルターは掃除をしていても、ファンヒーターのフィルターは見落としている方もいるかもしれません。掃除機で大きなほこりを吸い取ったあと、ぬるま湯でしっかりと洗って乾かせば、ファンヒーターの暖房性能を最大限に生かせるでしょう。
窓を閉めていても、冷気は窓から伝わってきます。ファンヒーターを窓の近くに置くことで、ファンヒーターが窓からの冷気を暖めて部屋に送ってくれるため、部屋全体を効率的に暖めることが可能です。
窓から遠い場所にファンヒーターを設置すると、ファンヒーターから送られた暖かい空気が天井付近を通り、窓の近くに来たときに冷気により冷やされます。冷やされた空気は床に降りてくるので暖かさを感じにくく、暖房効率が悪くなるため、ファンヒーターを置くなら窓の近くがおすすめです。
ほかの暖房器具と一緒に使うことでファンヒーターの電気代を抑えることができます。ファンヒーターは部屋全体を早く暖めるのに適しているため、最初に部屋が暖まるまで使用して、室温が安定したらエアコンなどの比較的電気代が安い暖房器具で室温を一定に保つようにすれば、全体の電気代を抑えることができるでしょう。
特に電気ファンヒーターは室温の維持も電気を使って行います。機種よってですが、設定温度を「強」から「弱」にすることで1時間当たり約20.15円の節約が可能(※)です。はじめは「強」で部屋を暖めて、ある程度室温が一定になったら、設定温度を低くすることで電気代を節約できます。
消費電力「強」で1,200W、「弱」で550Wのセラミックファンヒーターを使用した場合。
「強」で1時間使用した際の電気代「1.2kW」×「31円」=「37.2円」
「弱」で1時間使用した際の電気代「0.55kW」×「31円」=「17.05円」
設定温度を「強」から「弱」にした場合の1時間当たりの節約額「37.2円」-「17.05円」=「20.15円」
参考:SHARP.「プラズマクラスター電気暖房機」.
https://jp.sharp/danbou/products/hxps1/spec/ ,(2024-09-03).
電気代が高いとお悩みであれば、ご家庭の電気代プランの見直しもおすすめです。寒い日には暖房器具を使わなければ快適に過ごすことは難しいでしょう。電気代を節約しようとして暖房器具の使い方を見直しても、ある程度の出費は発生します。そのためご家庭の電気代プランを見直し、ライフスタイルに合っているものに変更することが電気代の節約に効果的なのです。
2016年4月からはじまった電力小売自由化によりご家庭で電力会社が自由に選べるようになりました。各電力会社がさまざまな電気代プランを提供しているため、ご家庭に合った電気代プランを探してみてください。
ファンヒーターは寒い部屋でも素早く暖めることができるため、冬に活躍する暖房器具です。電気ファンヒーターはほかの暖房器具よりも電気代が高くなりやすく、石油ファンヒーターやガスファンヒーターは電気代はかからないものの、灯油料金やガス料金など別途費用がかかります。しかしほかの暖房器具と併用したり、電気代プランを見直したりすることで電気代を抑えることが可能です。
電気代を節約したいからと寒い冬に暖房器具を使わないようにすることは難しいでしょう。電気の使用量が多くてなかなか減らせないという場合には、電気の使用量が多いほどお得になる「超TERASELでんきプラン」がおすすめです。現在の電気代プランから変更すると、年間で27,900円も電気代が安くなるかもしれません(※)。TERASELでんきでは電気代プランを変更するとどのくらいお得になるのかが分かる料金シミュレーションをご用意しております。検針票(電気ご使用量のお知らせ)不要で簡単にできるので、ぜひ確認してみてください。
参考: TERASELでんき.「料金プラン」.
https://www.terasel.jp/charge/ ,(2024-09-10).
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