投稿日:2022/10/14
更新日:2026/05/01
でんきの比較
結婚して2人暮らしになり、子どもが生まれて3人になり、第2子も誕生し……。ふと気づくと、以前は6,000~7,000円だった電気代が常時1万円を超えている! そのようなご家庭も多いのではないでしょうか。
家族が増えたことを実感する瞬間でもありますが、高い電気代に慣れてしまうのも考えものです。エアコン台数が多かったりオイルヒーターを使っていたりする家庭では、冬と夏に電気代が2万円を超えることもあると考えられます。そうなると節約は急務となるはずです。
今回は電気のスペシャリストが、4人家族の電気代について解説します。電気代の相場から基礎知識、節約のコツまでを紹介しますので、電気代を抑えたい方はぜひ参考にしてください。
目次
2024年度の4人家族の1カ月の電気代平均は、12,805円でした。3人家族の平均が12,651円なので、ほとんど変わりません。4人家族・3人家族ともに「夫婦と子ども」という家族構成が多く、子どもが使用する電気の量が少ないため差が出にくい可能性があります。大人4人の家庭であれば、平均よりかなり高くなることが予想されます。
年度別、地域別、季節別の電気代も詳しく見てみましょう。
※参考:総務省.「家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号 4」.
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20240&month=0&tclass1=000000330001&tclass2=000000330019&tclass3=000000330020&result_back=1&tclass4val=0 ,(2026-02-28).
4人家族の1カ月の電気代平均を、今度は年度別に見てみましょう。
| 年度 | 電気代 |
|---|---|
| 2020年 | 11,788円 |
| 2021年 | 11,376円 |
| 2022年 | 13,948円 |
| 2023年 | 13,532円 |
| 2024年 | 12,805円 |
2021年までと比べて、2022年以降は電気代の水準が2000円近く上がっていることが分かります。
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 004 用途分類(世帯人員別)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008 ,(2026-02-28).
電気代は地域によっても異なります。総務省のデータには4人世帯の地域別の数値がないため、2024年度の2人以上の世帯の地域別電気代平均と、水道・光熱費の平均を見てみましょう。4人家族の数値をイメージするために、総務省の調査結果を参考に概算として電気代を1.15倍にした数値も併せて記載します。
| 地域 | 電気代 | 世帯人数平均 | 電気代×1.15 |
|---|---|---|---|
| 北海道地方 | 12,328円 | 2.70人 | 14,177円 |
| 東北地方 | 14,258円 | 2.96人 | 16,396円 |
| 関東地方 | 11,907円 | 2.88人 | 13,693円 |
| 北陸地方 | 15,582円 | 2.98人 | 17,919円 |
| 東海地方 | 11,832円 | 2.95人 | 13,606円 |
| 近畿地方 | 10,845円 | 2.85人 | 12,471円 |
| 中国地方 | 13,763円 | 2.89人 | 15,827円 |
| 四国地方 | 12,557円 | 2.81人 | 14,440円 |
| 九州地方 | 10,316円 | 2.88人 | 11,863円 |
電気代が高いのは北陸地方や東北地方、僅差で中国地方が続いています。
一般的には「都会の方が物価が高い」といわれ、都道府県別の消費者物価指数も東京都、神奈川、北海道がTOP3なのですが、電気代の相場とは一致しません。
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 表番号001」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070003 ,(2026-02-28).
※参考:総務省.「消費者物価地域差指数-小売物価統計調査(構造編)2024年(令和6年)結果-」.
https://www.stat.go.jp/data/kouri/kouzou/pdf/g_2024.pdf ,(2026-02-28).
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 表番号001」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070009 ,(2026-04-20).
季節別の4人家族の電気代平均は、以下の通りです。
| 月 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 14,068円 | 19,061円 | 13,492円 | 15,056円 |
| 2月 | 16,934円 | 21,793円 | 14,074円 | 17,083円 |
| 3月 | 17,856円 | 18,969円 | 14,708円 | 17,012円 |
| 4月 | 14,963円 | 14,811円 | 13,473円 | 14,897円 |
| 5月 | 12,470円 | 12,429円 | 11,868円 | 12,636円 |
| 6月 | 10,705円 | 10,444円 | 10,210円 | 11,290円 |
| 7月 | 10,967円 | 9,267円 | 10,949円 | 11,141円 |
| 8月 | 13,024円 | 10,859円 | 13,047円 | 13,756円 |
| 9月 | 14,776円 | 11,940円 | 14,996円 | 15,697円 |
| 10月 | 14,141円 | 11,377円 | 13,700円 | 13,795円 |
| 11月 | 13,081円 | 10,294円 | 11,334円 | 12,221円 |
| 12月 | 14,391円 | 11,137円 | 11,814円 | – |
2024年の電気代を月別で見ると、高い傾向にあるのは2~3月と9月。最も安いのは6~7月です。実際に使った月と請求月は1~2カ月ずれるため、真冬は電気の使用量が多く、5~6月頃は少ないといえます。また冷暖房の影響が大きいため、冷房をよく使う8~10月も高めです。
なお2023年の夏は電気代の高騰を受けて政府からの補助があり、電気代が抑えられました。前年の冬は同様の補助金が実施されておらず、また同年の冬は補助額が半額となったため、例年に比べると2023年は夏と冬の間で大幅な差が生じています。
直近では電気・ガス料金支援として、2025年1月使用(2月検針)分~3月使用(4月検針)分、7月使用(8月検針)分~9月使用(10月検針)分の電気料金に対し、値引きが行われました。また2026年1~3月の使用分についても、値引きが行われています。
※参考:総務省.「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 004 用途分類(世帯人員別)」.
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0002070008 ,(2026-02-28).
※参考:総務省.「2025年1月、2月及び3月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」.
https://www.meti.go.jp/press/2024/12/20241220003/20241220003.html ,(発表2025-12-20).
※参考:総務省.「2025年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」.
https://www.meti.go.jp/press/2025/06/20250625005/20250625005.html ,(発表2025-6-25).
※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「電気・ガス料金支援」.
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/ ,(2026-02-28).


電気代の節約を考える前に、電気料金の基本をおさらいしておきましょう。
電気料金は、毎月固定でかかる「基本料金」と、電気使用量によって変動する電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金に分けられます。
燃料費調整単価は、発電に必要な石炭や液化天然ガス(LNG)などの燃料価格の変動によって変わります。
燃料価格が上昇する主な要因には、国際情勢の変化や世界的な需要の増加などがあります。2026年現在は、中東情勢の緊迫化により世界的にエネルギー調達への不安が広がっているため、燃料価格が上昇しており、今後、電気料金も値上がりする可能性が高いです。
また、燃料費調整単価は3〜5カ月前の燃料貿易統計価格を基に算定されます。日本は発電用燃料の多くを輸入に依存しているため、円安が進むと燃料価格が上昇し、電気料金も高くなりやすいです。
さらには、先述の通り、地域や季節による電気の使用量の変化も影響します。寒さ・暑さの厳しい地域、暑い時期や寒い時期は冷暖房の使用が増えるため、電気代が高くなりやすい傾向にあります。使用量が多い状態が続く場合は、契約プランを見直さなければ割高な料金を支払い続けることになりかねません。
ここまでは仕組み上起こり得る電気代の変化について解説してきましたが、電気代は、当然ながら電気の使用状況によっても変動します。特に4人家族の場合に考えられる電気代上昇の主な原因は、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

近年はリモートワークの普及により、日中を自宅で過ごす人が増えてきています。4人家族の中でも、専業主婦(夫)がいる世帯や子育て世帯では、在宅時間が長くなりやすいです。
こうした生活スタイルの変化があると、気付かないうちに電気を使う機会が増え、家庭全体の電気の使用量が多くなる可能性があります。
家族1人ひとりの生活スタイルがバラバラになると、電気の使用量は増加すると考えられます。
食事の時間がそれぞれ異なるなど、家族内でも生活リズムが複数に分かれる場合は、照明や冷暖房を使用する時間がさらに長くなると考えられます。

家族全員に個室があり、それぞれが自分の部屋で過ごす時間が増えると、家庭内で同時に使用する照明器具や電化製品の数も多くなりがちです。例えば、リビングでテレビやエアコンを使いながら、別の部屋ではパソコンやオイルヒーターが稼働しているといった状況も珍しくありません。このように複数の電化製品を同時に使用する機会が増えると、家庭全体で必要となる電気の量も大きくなります。
一般的に、家庭で同時に使える電気の量は契約内容によって決まっており、その上限を示すのが「契約アンペア数」です。もし同時に使用する電気の量が契約アンペア数の上限を超えてしまうと、安全装置としてブレーカーが落ち、電気の供給が一時的に止まる仕組みになっています。
関西・中国・四国・沖縄以外の地域では、電気の利用開始後に契約アンペア(A)を選択できるケースが多いです。ブレーカーが頻繁に落ちるのを防ぐため、契約アンペア数を引き上げる家庭もあるのではないでしょうか。しかし、契約アンペア数を高く設定すると、それに応じて基本料金も高くなります。
そのため、実際に使用する電気の量に比べて必要以上に高いアンペア数で契約してしまうと、結果として毎月の電気代が割高になってしまうと考えられます。家庭の電気使用状況に合わせて、適切な契約アンペア数を選ぶことが大切です。

4人家族向けの住宅に引越すなどして住まいの面積が広くなると、部屋全体を快適な温度に保つために、より消費電力の大きな空調設備が必要になることがあります。エアコンを増設したり、オイルヒーターなどを追加で購入したりした結果、これまでよりも電気代が高くなるケースも少なくありません。特にリビングや寝室など複数の部屋で同時に空調を使用する場合は、電気の使用量が増えやすくなります。
また、生活環境の変化に伴って電化製品をスペックの高いものに買い替えることも、電気代が上がる要因の一つです。例えば、大型のエアコンを導入すると、空調の最大パワーが強まる一方で電力の消費量も増えやすくなります。
ここからは、具体的な節約方法のご紹介に移ります。少し意識するだけで簡単にできることも多いので、ぜひ実践してみてください。4人で協力すると、節約効果も大きくなるはずです!

先述の通り、関西・中国・四国・沖縄以外の地域では、契約アンペア(A)が選べます。「契約アンペアが大きいほどブレーカーが落ちにくい」「契約アンペアが小さいほど基本料金が安い」という理解でOKです。
一般的には、以下の契約アンペアを選ぶケースが多いです。
契約アンペアを下げるだけで月の電気代は200~300円ほど下がります。無理に下げる必要はありませんが「4人家族だけれどまだ子どもが小さいし、エアコンはあまり使わない」といった場合は、目安の50Aより下げてみてもよいと考えられます。
反対に、ブレーカーがよく落ちて不便を感じているなら、契約アンペアを上げるという選択肢もあります。子どもが大きくなるにつれて使用する電化製品は増え、それらを同時に使うことも増えるので、30Aや40Aでは足りなくなることもあるはずです。何度も落ちるブレーカーにイライラするくらいなら、必要経費として割り切ることをおすすめします。
なお関西・中国・四国・沖縄の地域に該当する場合は「最低料金制」となるため、契約アンペアを自ら選ぶことはできません。
※基本料金は東京電力の従量電灯Bプランの場合
4人家族の電気代を抑えるためには、電化製品そのものを省エネタイプに買い替えるのも効果的です。最新の電化製品は従来のものと比べてエネルギー効率が格段に向上していることが多く、年間で数千〜1万円以上の節約につながるケースもあります。
特に注目したいのが、インバーター機能を搭載したエアコンや冷蔵庫です。インバーター制御により電力の使用を最適化し、必要なときだけ効率的に稼働するため、電気の使用量を大幅に削減できます。
購入時には「統一省エネラベル」の★マークを確認しましょう。★が5つの製品は省エネ性能が最も高く、長期的に見れば購入費用を上回る節約効果を期待できます。4人家族は人数が多い分電化製品の使用時間が長くなる傾向にあるので、省エネ性能の高い製品への切り替えは効果が出やすいと考えられます。
また自治体の補助金制度を活用できれば、初期費用の負担を抑えることが可能です。旧機器のリサイクル料も含んだ助成金を支給している地域や、一定の条件下で独自のポイントを付与する地域もあります。上手に利用することで、初期費用のハードルを下げながら節約を実現できるはずです。
※参考:一般社団法人日本電機工業会.「インバータ」.
https://www.jema-net.or.jp/engineering/inverter/index.html ,(2026-02-28).
※参考:経済産業省 資源エネルギー庁.「統一省エネラベルが変わりました」.
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/retail/touitsu_shoenelabel/ ,(2026-02-28).
冬と夏の電気代が高いことでも分かるように、エアコンは電気代に大きな影響を与えるため、ポイントを押さえた使い方をすれば、上手に節約できます。
また、4人家族ともなるとエアコンが複数台必要になると考えられます。リビングはハイパワー、子ども部屋は小部屋タイプなど、部屋の広さに合わせた適切なエアコンを選ぶことも必要です。
続いて、冷蔵庫の節約ポイントをチェックしておきましょう。
「ちょっと小さめの冷蔵庫にして節約してもよいかも」と考えるかもしれませんが、実は省エネ効果が高いのはファミリー用の高価格帯の冷蔵庫。一人暮らし用の200L以下の冷蔵庫より、ファミリー向けの600Lの冷蔵庫の方が電気代が安いこともよくあるのです。
冷蔵庫の電気代を節約するポイントは以下。
電気代節約のために高い冷蔵庫を買う必要はありませんが、冷蔵庫はスカスカでもよいですし、4人家族なら冷凍庫が大きいのは何かと便利です。必要だと思うなら、大きな冷蔵庫を買ってもよいと考えられます。
電気の使用量が多いのにもかかわらず標準的な料金プランを契約している場合は、今よりも電力量料金単価が下がるプランを選ぶことで、大幅な節約効果を得ることができます。
電力の小売全面自由化以降、どの電力会社も、電気の使用量や使い方に合わせた料金プランを用意しています。大人数世帯向けの「ファミリー割引」「まとめ割」などを提供しているケースも多いので、自分たちに合った料金プランを選ぶだけで、よりお得に電気を使えるようになるはずです。検討の際は直近1年分の電気の使用量を分析し、しっかりと現状の見直しを行うことが重要です。
生活スタイルは、意識しないうちに変化していることも多いです。現代では毎日当たり前のように電気を使っているだけに、料金プランを変更するきっかけはなかなかつかみづらいですが、ぜひこれを機に電気の使い方を見直してみてください。
引越し時や、入学や就職で新生活が始まるタイミングは見直しのチャンスです。

例えば全国9エリアに対応しているTERASELでんきでは、固定単価プランとして、単身~少人数世帯向けの「TERASELプラン」と、電気使用量が増えるほどお得になるファミリー向けの「超TERASELプラン」を提供しています。
実際には電気の使用状況によりますが、2024年度の4人家族の平均電気代が1カ月当たり12,805円だということを考えると、超TERASELプランがお得になるケースは多いはずです。東京電力エリアの「超TERASEL東京B」なら、基本料金311.75円。電力量料金は3段階に分かれています。
また契約初年度は選べる特典2,000ポイントがもらえる他、利用料金に応じて楽天ポイントが毎月たまるため、電気をよりお得に使えます。
なお、市場連動型プランとして「TERASELマーケットプラン」や「TERASELマーケットあんしんプラン」も提供しています。
ご紹介したように電気代節約のコツはたくさんありますが、大幅な節約を目指すなら電力会社を乗り換えるのもおすすめです。
引越しのタイミングで安い電力会社を選んでおくとスムーズですが、もちろん住み始めてからでも変更可能です。すでに新電力を使っている場合でも、乗り換え特典で割引やポイント付与がある電力会社に乗り換えるとかなりお得になります。
電気の契約は、集合住宅で大家さんが一括徴収しているようなケースでなければ、自由に変更可能です。実際にどのくらい電気代が下がるのか知りたい方は、以下のシミュレーションをぜひ試してみてください。


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