投稿日:2021/12/24
更新日:2025/09/24
でんきの節約術
夏や冬は外気温の変化に伴い室温も大きく変化するため、心地よく過ごすためにはエアコンが欠かせません。
また他の冷房器具や暖房器具と比べると、比較的すぐに室温を設定温度に近づけられるため、多くのご家庭で少なくとも1台はエアコンを導入しているのではないでしょうか。
1年のうち、ほとんど稼働しているエアコンの電気代は、「使用時間」「設定温度」「部屋の広さ」「エアコンの性能」によって大きく変動します。
一般的なエアコンの電気代の目安は下記の通りです。
※エアコンの消費電力0.4kW、電気料金単価31円で試算
また、300人にWebアンケートを取った結果では、夏と冬では下記の温度もぜひ参考にしてください。
※本記事の内容は2025年6月時点の情報です
【最初にチェック!】あなたの家の電気代、本当に高い?TERASELでんきで簡単診断!

まずは、エアコンの電気代の計算方法を押さえておきましょう。以下で1時間・1日・1カ月・1年間の電気代の出し方をそれぞれご紹介します。
なお、エアコンは作動し始めると室温が設定温度に達するまでフルパワーで運転し、その後室温を一定に維持する運転に切り替わります。そのため、稼働中の消費電力が一定ではありません。あくまでも電気料金の目安であることに留意しましょう。
消費電力が400Wのエアコンの1時間当たりの電気代は、12.4円です。
エアコンの1時間当たりの電気代は、以下の計算式で求めることが可能です。
電気代:消費電力(kW) × 利用時間 × 電力量料金単価(円/kWh)
※WをkWに変換:消費電力(W) ÷ 1,000
例えば、エアコンの消費電力が400Wだった場合、まずは1,000で割ってkWに変換し、そこに利用時間と1kWh当たりの電力量料金単価をかけます。1kWh当たりの電力量料金単価は契約している料金プランの単価により異なるため、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電力料金の目安単価31円/kWh(税込)で計算します。
1時間当たりの電気代に1日のエアコンの使用時間をかければ、1日当たりの電気代を算出できます。
例えば1日にエアコンを6時間使用したとすると、以下のような結果になります。
計算式にすると以下の通りです。
エアコンの1カ月当たりの電気代も算出してみましょう。計算式は以下の通りです。
1カ月当たりの電気代 = 1日当たりの電気代 × 1カ月の使用日数
例えば1日当たりの電気代が74.4円のエアコンを、1カ月に20日間使用した場合の電気代は以下のように算出できます。
1カ月当たりの電気代に12をかければ1年間の電気代を算出できますが、年間の電気代のみを算出する場合は以下の計算方法もあります。
1年間の電気代 = 期間消費電力量 × 1kWh当たりの電力量料金単価
期間消費電力量とは、エアコンを一定の条件で1年間使用した場合の消費電力量の目安で、メーカーの公式サイトや取扱説明書に記載されています。冷房を使用する期間と暖房を使用する期間に分けて表示されており、各期間中の消費電力量の合計が年間の消費電力量の目安になります。
期間消費電力量はエアコンの型により数値が異なるため、ここでは、HITACHIのルームエアコン Xシリーズ、RAS-X22Rを例に計算します。RAS-X22Rは6畳程度の部屋向けで、期間消費電力量が562kWhです。
また、ここでは1kWh当たりの電力量料金単価は、先述した31円/kWh(税込)で計算します。
すると、以下のような計算式になります。
※参考:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会.「よくある質問 Q&A」
※参考:HITACHI.「ルームエアコン Xシリーズ」
最新のエアコンは省エネ性能が向上しており、電気代も10年前に比べて安い傾向にあります。以下で、HITACHIのルームエアコン Xシリーズのうち2023年10月に発売された最新モデル「RAS‑X22R」と、およそ10年前の2014年10月に発売された「RAS-X22E」を比較してみましょう。どちらも6畳用です。また電力量料金単価は、先述のように31円/kWhとします。
| 期間消費電力量 | 年間電気代 | |
|---|---|---|
| 2014年10月発売 RAS-X22E(6畳用) | 594kwh | 18,414円/年 |
| 2023年10月発売 RAS‑X22R(6畳用) | 594kwh | 17,422円/年 |
| 差 | 32kwh | 992円/年 |
両者を比べると、10年前のモデルよりも最新モデルの方が、期間消費電力量が32kwh少なく、電気代も992円/年安いことが分かりました。最新モデルの購入には費用がかかりますが、長い目で見れば買い替えた方が電気代の節約になる可能性があります。
エアコンの買い替えについてはこちらの記事でも紹介しているので、ご確認ください。
▶10年前のエアコンはもう限界?買い替えるなら思いきってハイグレードに変えたほうが良い理由
参考:HITACHI.「6畳用生産終了品モデル一覧」.
https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/ra/item/d001.html ,(2025-06-17).
参考:価格.com.「ステンレス・クリーン 白くまくん RAS-X22E」.
https://kakaku.com/item/K0000697087/spec/#tab ,(2025-06-17).
参考:HITACHI.「ルームエアコン Xシリーズ」.
https://kadenfan.hitachi.co.jp/ra/lineup/xseries_r/ ,(2025-06-17).

同じエアコンでも暖房・冷房・除湿では、どれを使うのが一番電気代がかかるのでしょうか。それぞれの電気代の差を見ていきましょう。
冷房と暖房を比較した場合、暖房の方が電気代がかかります。その理由は、ずばり「設定温度」です。

一般的にエアコンは、室内温度を設定温度に近づけようとして電力を消費するため、夏よりも室温を変化させなければいけないことが多い冬の方が、電気代が高くなるという仕組みになります。
気温が真夏日(30度)で、設定温度が28度だった場合、外気温と設定温度の差は2度となります。一方、気温が真冬日(0度)で、設定温度が20度だった場合、その差は20度です。
この場合、冬の例の方が室内温度と設定温度に差があるため、電気代が高くなります。
冷房と除湿の仕組みは基本的に似ていますが、両者の違いは「目的」です。
冷房は室内を冷やすことを目的としており、除湿は室内の湿度を低下させることを目的としています。
冷房では室内の温度を下げるため、空気の温度が下がった際にできた結露水を室外に排出します。対して除湿では、空気に含まれる水分を集めて取り除き、再び空気を部屋に送り返して湿度を低下させます。
なお除湿にはさらに弱冷房除湿(ドライ)と再熱除湿の2種類があるので、違いを理解しておきましょう。一般的なエアコンに広く搭載されているのは弱冷房除湿で、再熱除湿の機能は一部のモデルにしか搭載されていません。それぞれの機能について、詳しく解説します。
弱冷房除湿は、一般的に使われている除湿機能です。エアコンの機種によっては、ドライと表示されている場合もあります。冷房と同じ仕組みで除湿を行うため、湿度だけでなく室温も低下するのが特徴です。通常よりも緩く冷房をかけている状態といえば、イメージしやすいでしょう。
弱冷房除湿は緩い冷房をかけている状態なので、元の室温によっては室内が冷え過ぎるかもしれません。冷房と比べると温度下降は緩やかですが、室内のジメジメした不快感だけを解消したい際など、時期や人によっては肌寒く感じる可能性があります。
再熱除湿は室内の温度を保ったまま湿度だけを低下させる方式で、一部のモデルのエアコンのみに搭載されています。取り込んだ空気を一度冷やすのは弱冷房除湿と同じですが、再び加熱してから空気を送り返すのが特徴です。
取り込んだ空気を再び加熱するため、冷房や弱冷房除湿のように室内の温度は下がりません。室温には影響がなく、湿度のみを効率的に下げられます。
そのため弱冷房除湿で肌寒さを感じるときなどにおすすめの除湿方式です。
冷房・除湿はシーンに応じて使い分けることで、電気代を節約しつつ快適な室内環境を作れます。先述した通り、冷房の目的は部屋の温度を下げることで、除湿の目的は部屋の湿度を下げることです。そのため真夏で部屋の温度をしっかりと下げたい場合は、冷房を使うのがよいでしょう。
一方で除湿は梅雨の時期に使うのがおすすめです。ただし、梅雨の肌寒い時期や秋口に弱冷房除湿を使うと、肌寒く感じる可能性もあります。再熱除湿機能であれば、部屋の温度も快適に保たれるでしょう。
なお、冷房と除湿の電気代を比較すると、除湿の方が電気代がかかる場合と、かからない場合があります。
弱冷房除湿であれば消費電力量が少ないため、冷房で室温を下げるよりも電気代が安くなるケースが多いです。暑さよりも湿度の高さが気になる時期には、冷房と弱冷房除湿を使い分けて電気代を抑えるのがおすすめです。
一方再熱除湿は、冷やした空気を再び加熱する工程が加わることで、他の機能よりも電気代が高くなります。冷房と併せて3つの機能を比較した場合、一般的に消費電力量が多いのは再熱除湿>冷房>弱冷房除湿の順です。つまり、冷房よりも再熱除湿の方が電気代がかかる傾向にあります。
電気代を節約するなら、目的に応じて適切な運転モードを選びましょう。

夏場のエアコンについて解説しましたが、実は冷房よりも暖房の方が電気代がかかります。前述したとおり、エアコンは設定温度と室温に差があるほど消費電力量が増え、電気代も上がるためです。
環境省の「建築物環境衛生管理基準」では、室温を「17~28度」の範囲に設定するように推奨されています。仮に夏場の外気温が35度であったとします。エアコンの温度を推奨値の上限である28度に設定すると、温度差は約7度です。
一方冬場に外気温が0度であった場合、推奨値の下限である17度に合わせてエアコンを設定すると、温度差は17度にもなります。冬場に氷点下になる地域も多く、実際はもっと温度差が開く可能性もあります。
冬の寒さが厳しい地域はエアコン以外の暖房器具も活用するのが良いでしょう。エアコンのみでは電気代が急激に増えてしまいます。
参考:厚生労働省.「建築物環境衛生管理基準について」.
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei10/ ,(2024-09-06).
300人にWebアンケートを取った際の、夏と冬の平均温度(中央値計算)は下記の結果となりました。
この結果から、夏と冬の温度差は4℃前後となります。
実際は住んでいるエリアの違い、気温との差や、部屋にいる人数によっても前後しますが、目安として参考にしてください。

アンケート結果から、最多は28℃が32.3%となりました。
次いで、27℃(22.7%)、26℃(22.0%)、25℃(11.0%)と続きます。
一方で、回答したユーザーの平均設定温度(中央値計算)で見ると、27℃という結果になっています。
猛暑日が続く近年では、外気温との差が激しいこともあるため24℃以下に設定しているユーザーが少ない可能性も秘めています。

アンケート結果から、最多は20℃が23.3%となりました。
次いで、25℃(13.0%)、28℃(11.0%)、22℃(9.7%)と続きます。
一方で、回答したユーザーの平均設定温度(中央値計算)で見ると、23℃という結果になっています。最多20℃に設定しているユーザーの居住エリアは下記の通りとなっており、全国満遍なく20℃に設定していることが伺えます。

「エアコンのつけっぱなしは電気代節約になる」という話を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、エアコンのつけっぱなしは、条件によって電気代の節約になります。
例えば、外気温が35度以上の猛暑日であれば、室温が上昇しやすいため、つけっぱなしがお得になる傾向があるのです。
これは、室温が高いときにエアコンの電源を入れると、部屋を急速に冷やすために多くのパワーが必要になるから。
外気温が35度以上の猛暑日、外出のたびに小まめにエアコンを消していると、帰宅してオンにするたびに「強運転」になってしまい、消費電力が増えてしまうのです。
逆に、いったん室温が快適な状態になれば、あとは少ない消費電力でその室温をキープするだけで済みます。
近年は猛暑日が続いていることも多いため、外出する際でもつけっぱなしのほうがお得になる可能性があります。
エアコンをつけっぱなしにするか否かは、外気温を確認したり、どのくらいの間外出するかを考えてから判断しましょう。

また、エアコンのつけっぱなしには、電気代をお得にできること以外にもメリットがあります。
エアコンを切って長時間外出したとしましょう。すると、帰宅したときに暑過ぎる・寒過ぎるといった不快感を抱くことも多いです。部屋の広さによっては、室温が快適になるまでに時間がかかることも。
その点、エアコンをつけっぱなしにしておけば常に室温が快適な状態であるため、帰宅時の不快感を軽減させることができます。
また、エアコンをつけっぱなしにすることによって、睡眠の質を整えられる可能性もあります。エアコンのつけっぱなしは、室温が常に快適な状態であるということ。就寝時に寝苦しかったり、寒くて寝つけなかったり……ということも起こりにくく、心地よく眠ることができるのも、エアコンをつけっぱなしにするメリットです。
消し忘れのストレスがなくなる点も、エアコンをつけっぱなしにするメリットでしょう。エアコンの電気代を節約したいと思えば思うほど、エアコンの稼働時間が気になってしまいがち。
しかし、先述の通り、つけっぱなしの方がお得になる場合もある上、そもそもエアコンをつけっぱなしにしておく生活スタイルを取っていれば、エアコンの消し忘れをストレスに感じることもなくなるでしょう。
外気温によっては電気代を抑えられる他、快適に過ごせるといったメリットがあるエアコンのつけっぱなしですが、デメリットが生じる場合もあります。

例えばエアコンをつけっぱなしにして就寝した場合、エアコンの風によって翌朝喉がガラガラになってしまうこともあります。それだけではなく、夏場に設定温度を下げ過ぎると、夏風邪の原因にもなりかねません。エアコンをつけっぱなしにする場合、環境省が推奨する設定温度にして就寝するようにしましょう。
なお、最近はエアコンの風よけカバーが各メーカーから販売されています。直接風が当たって気になってしまう方は、利用するのも方法の一つでしょう。
エアコン自体に高温部分はなく、付近のものが燃え出す、ということはありませんが、電化製品である以上、何らかの異常が生じて火災になることはあり得ます。例えば、コンセント周辺にホコリが多いと、しだいにホコリが炭化して発火する場合もあるのです。特に外出中は、事故初期の臭いや発煙に気づけないため、火災のリスクにつながりやすいことは否定できません。
日頃からコンセント周辺を清掃しておくと、火災のリスクもグッと減ります。
外気温と設定温度の関係を理解してエアコンを稼働させていたとしても、それだけでは節約に限界があります。節約に繋がる行動を心掛けましょう。
具体的には、以下でご紹介する10個の行動が挙げられます。
これまでもお伝えしてきましたが、設定温度を調整することは、今この瞬間から実行できるエアコン電気代の節約術です。
室温は、夏は28度、冬は20度を意識し、夏はこれよりも下げないよう、冬はこれよりも上げないように心掛けましょう。
ここまででお伝えしてきたように、外気温と設定温度に差があると、エアコンが要するパワーは増え、その分電気代がかかってしまいます。推奨温度ではどうしても不快感が拭えない場合は、他の電化製品を併用したり、厚着をしたりすることで解消する場合があります。
前項にて「推奨されている設定温度で節約をはかること」についてお伝えしましたが、それでは快適に過ごせないという場合は、扇風機を併用しましょう。
扇風機は風量を最小にした状態で2.7Wほど、風量最大で20Wほどです。(※)
例えば、風量最大時の1時間の電気代を算出する場合は、「0.02kW×31円=0.62円」となり、風量最大でも電気代がかなり低いのが分かります。
夏場、設定温度を28度にしたは良いものの、寝苦しい……というときは、扇風機を回せば暑さが和らぎますし、冬場、温かい空気が天井の方へ行ってしまい寒い……という場合は、扇風機で空気を循環させると、快適に過ごせるはず!
参考:SHARP.「PJ-N3DS 仕様 / 寸法」.
https://jp.sharp/pci_fan/products/pj-n3ds/spec/ ,(2024-09-06).
エアコンを使う際、運転モードを自動にすると節約につながります。
自動運転は手動で温度設定を行うよりも適切な室温にコントロールしてくれるため、節約効果に加えて快適さのアップにもつながるのです。
昨今のエアコンはセンサー精度が向上しているため、自動運転での温度変化予測や調整機能がかなり進歩しています。「微風」や「弱風」で時間をかけて設定温度に近づけるよりも、自動運転で効率的に室温調整を行いましょう。
設定温度を下げたり上げたりするよりも、風量や風向きを調整する方が電気代はかかりません。
例えば、冷たい空気は下にたまるため、夏場はエアコンの風向きを水平か上向きにすれば、冷たい空気が足元だけにたまるのを防ぎ、部屋の広範囲を冷やしてくれます。逆に冬場は、風向きを下向きにすれば、温かい空気が足元に行きやすくなり、快適に過ごすことができるようになるでしょう。
定期的に掃除をすることも、エアコンの電気代を抑えるための方法として挙げられます。
具体的には、エアコンのフィルターを掃除すること。フィルターの目詰まりは、冷暖房の効果を弱める原因になります。フィルターがきれいな状態を保つだけで、消費電力を節約できます。
ちなみにフィルターの清掃頻度は、2週間に1回行うのが理想的。エアコン本体の電源がオフのときにフィルターを外し、表面に付いたホコリを掃除機で吸った後に水洗いをしてから、完全に乾くまで陰干しすれば、掃除は完了です。
それほど大きな手間はかからないため、定期的にフィルターの掃除を実施しましょう。
エアコンのフィルターだけではなく、室外機のまわりの環境も整えましょう。
例えば、室外機の吹き出し口の前に物が置かれていると、暖房の場合は外気をうまく取り込めず、冷房の場合は排気の妨げになってしまうのです。特にベランダ付近に室外機があるご家庭の場合、植木鉢などが室外機の吸気・排気の邪魔になっていることがあるため、室外機周辺の状況を確認してみてください。
また、室外機にゴミやホコリが詰まっていると、エアコンの運転効率が落ちてしまうことも。室外機自体も定期的にチェックし、もし汚れがひどい場合は専門業者などに清掃を依頼すると、エアコンの効率的な運転が復活します。
エアコンの性能と部屋の広さが合っているか、という点も、電気代の節約にかかわってきます。
例えば、エアコンが対応している部屋の広さが10畳で、実際、部屋は6畳だったとしましょう。この場合は部屋の広さに対してエアコンの性能が十分であるため、エアコンが無駄に出力せずに済みます。
ところが、その逆だった場合は、大きい部屋に対応していない性能のエアコンが部屋全体を設定温度に近づけようとパワーを発揮するため、多くの電力を消費してしまうのです。
エアコンを購入する場合は、部屋の畳数とエアコンの性能が比例しているかを確認しましょう。
基本的なことですが、カーテンを閉めるといった対応も、エアコンの電気代節約につながります。
外気の影響で室温が高くなったり低くなったりすると、エアコンの再稼働によって温度調節が必要になってしまい、電気代がアップしてしまいかねません。
そこで、遮光や断熱を謳うカーテンを閉めることで、室温が外気温から受ける影響を少なくするのです。カーテンを閉めて室温の変化を最小限にすることができれば、エアコンがフルパワーで稼働する頻度を少なくすることができます。
こちらも初歩的な節電方法になりますが、意外と意識できていない方も多いのではないでしょうか。
特に冬場は、室内だからといって薄着になりがちです。薄着でエアコンの設定温度を上げるより、厚着をしてエアコンの設定温度を推奨のものに設定する方が、当然、節電になります。
夏場も同様で、服装で体感温度を調節することで、エアコンの設定温度を必要以上に下げずに済む可能性があるでしょう。
比較的新しいエアコンは省エネモードなどの機能が備わっているため、節電につながりやすいですが、エアコンの買い替えは、本体の費用や工事費用がかかるため、ハードルが高いと感じる方も少なくはないでしょう。
そういったときは、契約している電力会社の切り替えを検討すると、節電につながる可能性が上がります。ご家庭によってエアコンの使用頻度は違いますが、例えば、たくさん使う方ほどお得になるプランなどを導入している電力会社もあるため、複数社を比較検討し、結果によっては切り替えを行うことも大事です。
エアコンを使用した際の電気代は、室温と設定温度の差で決まります。室温と設定温度の差が大きいほど、稼働に必要な消費電力量が大きくなるからです。
そのため、室温と設定温度の差が大きいときにエアコンを使用すると、電気代が高くなる傾向にあります。
例えば、室温が32度の日にエアコンの設定温度を26度にするとその差は6度です。一方、室温が5度の日に設定温度を22度にした場合の差は17度となります。
双方を比べると、17度の差を埋めるためにエアコンを使う方が電気代は高くなります。また、お住まいの地域によって室温と設定温度の差は異なるので、外気温が低い地域ほど電気代が高くなりやすいと覚えておきましょう。
設定温度、部屋の広さ、エアコンの性能によって大きく変動します。エアコンの消費電力が400Wだった場合は、電気代は12.4円です。
なお、1ヶ月あたりは1,488円、1年間だと17,422円という計算になります。
住んでいるエリアによって異なります。
アンケート結果では、冬にエアコンを使用する場合は、23℃が使用ユーザーの平均値となっています。
住んでいるエリアによって異なります。
アンケート結果では、夏にエアコンを使用する場合は、27℃が使用ユーザーの平均値となっています。
エアコンは、1年を通して欠かせないもの。使用頻度が高い上に、扇風機などに比べると電気代がかかってしまうのは事実です。電気代を節約したいなら、定期的な掃除が必要であったり、窓からの日差しを遮ったりといった工夫が必要になってきます。
他にも、現在契約している料金プランが適しているか見直してみることも節約術の一つです。料金プランを見直す際は、同じ電力会社の中でプランを比較するだけではなく、他の電力会社のプランも含めて見直しを行うことが重要です。
現在では、電力小売全面自由化により電力会社の選択肢も幅広くなっています。特に、電力小売全面自由化以降に登場した「新電力」と呼ばれる電力会社の料金プランは、これまでのプランよりもお得になる可能性があります。
例えば、オール電化など、ご家庭内で使用する電気の使用量がもともと多い場合は、電気を使うほどお得になる株式会社エネクスライフサービスの「TERASELでんき」がおすすめです。東京電力従量電灯B 40Aを使用した場合と比べると、ひと月で250kWh使った場合は年間3,360円、500kWhであれば年間16,260円、700kWhなら年間27,900円お得になります。
ご家庭の電気代が高いと感じているのであれば、TERASELでんきで実際にどのくらい電気代がお得になるのか、ぜひシミュレーションで確認してみてください。
参考:TERASELでんき.「料金プラン」.
https://www.terasel.jp/charge/ ,(2024-09-06).

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