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太陽光発電による売電収入の計算方法は? 買取業者の切り替えも検討を

投稿日:2022/11/16

更新日:2022/11/16

でんきの豆知識




太陽光発電設備を設置しFIT制度で売電収入を得ていたご家庭の場合、卒FITを迎える前に電力会社ごとの売電収入を計算し比較することが大切です。

現在契約している電力会社よりも買取単価が高い買取業者への切り替えをすることで、売電収入が多くなる例もあります。

本記事では、太陽光発電による売電収入の計算方法、現在の電力会社との差額を算出して比較する方法について具体例をもとに解説しますので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

野中 康平マーケティング室 室長
大学在学中、発展途上国でのボランティア活動がきっかけで
伊藤忠エネクスに入社。
入社後は一貫して電力ビジネスに携わり、電力ビジネス領域における大規模システム構築を実現。
電力のスペシャリストとして電力ビジネスの拡大に尽力している。

買取業者を切り替えると売電収入は増える?

FIT制度を利用して余剰電力を売電している方は、契約終了後に売電する電力会社を自由に選べるようになります。国が買取価格を決めるFIT制度とは違い、1kWhあたりの買取価格は地域や事業者によって異なるため、自分に適した事業者を見極めることが重要です。東京電力など地域ごとの電力会社よりも、新電力や民間企業が提供する買取サービスの方が買取価格は高い傾向にあります。

契約が満了した発電設備のことを卒FITと呼び、卒FIT後も契約している電力会社が地域の電力会社のままの場合、買取単価がより高い電力会社を選んで切り替えると売電収入が増える可能性が高まります。例えば、東京電力の買取単価は8.5円/kWhですが、ENEOS太陽光買取サービス(東京)は11円/kWhです。買取単価を比較して高い方の電力会社を選ぶだけで、2.5円高くなることが分かります。

現在の売電価格との差はどれくらい?

売電価格が異なると得られる利益にどれほどの差が出るのか、現在契約している売電価格と他の電力会社の買取単価の差を比較すると把握しやすいでしょう。

ここでは、一例として上記で挙げた東京電力とENEOS太陽光買取サービス(以下、ENEOS)の単価を基に、年間売電収入を計算します。

東京電力とENEOSの売電収入の目安

【条件】

東京電力 1kWhの発電につき8.5円
ENEOS 1kWhの発電につき11円 年間発電量 1,000kWh
(年間推定発電量には、影、積雪、経年劣化、出力 制御等による影響は考慮されておりません)(※1)

(※1)参照:太陽光発電協会「ニッポンのすべての屋根に太陽光発電を!住宅用太陽光発電システム設置のすすめ」https://www.jpea.gr.jp/wp-content/themes/jpea/pdf/susume_pamphlet.pdf

【計算式】売電収入=売電単価(円)×発電量(kWh)

東京電力 8.5(円)×1,000(kWh)=8,500(円)
ENEOS 11(円)×1,000(kWh)=11,000(円)

【東京電力とENEOSの売電収入の差】

11,000-8,500=2,500(円)

この例では、売電単価に2.5円の差がある2つの買取業者を比較しました。小さい差に思えますが、設置している太陽光発電の容量が5kWなら12.5円の差になります。そうなれば両者の年間売電収入は、12,500円にもなります。
売電単価の差は年間の売電収入に大きく影響する、見過ごせない重要なポイントなのです。

太陽光発電による売電収入の計算方法

売電収入の基本的な計算式は、前述のように「売電収入=売電単価×発電量(kWh)」で算出できます。分かりやすくするために年間発電量は目安になる概算の数値を用いて計算しました。

1年間の発電量を具体的に出して、さらに現実的な売電収入を算出したい場合は、次の計算式を使うと良いでしょう。

【年間発電量の計算式】

年間予想発電量(kWh/年)=設置面の1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数(0.8)×システム容量(kW)×365÷1(標準状態における日射強度 kW/㎡)

日射量は地域ごとに差があるため、具体的な年平均日射量を用いるほうが正確なシミュレーションになります。損失係数は、天候や周辺環境などによる発電ロスの分を20%程度にするのが一般的です。日射強度は1㎡の面積に当たる光の強さを表すもので、日本では直射日光で得られる日射強度が1kWとされています。

この計算式を使い、東京駅を例に年間発電量を計算してみましょう。

【条件】

年平均日射量 東京駅地点は3.75(kWh/㎡)(※2)
システム容量 5(kW)※一般家庭は3~5kWの太陽光発電システムが主流

(※2)参照:NEDO「日射量データベース閲覧システム」https://appww2.infoc.nedo.go.jp/appww/index.html

【計算式】

3.75(kWh/㎡)×0.8×5(kW)×365(日)÷1(kW/㎡)=5,475(kWh/年)

東京駅地点の年間発電量は、5,475kWhになることが分かりました。
この数字を元に、東京電力とENEOSの売電価格を計算すると以下となります。

東京電力 8.5(円)×5,475(kWh/年)=46,537円
ENEOS 11(円)×5,475(kWh/年)=60,225円

差額は13,688円となり、電力会社によって1カ月あたり1,000円弱の差が出ることとなります。

自分で計算するのが難しい場合は、メーカーのサイトで自動計算してくれるシミュレーションなどもあります。また、実際には太陽光発電を設置する場所やパネルの角度、積雪など天候による影響、周辺の環境などによって数値は変化します。実態に即した数値が知りたい場合は、業者に見積もりを依頼すると良いでしょう。

売電する事業者を探す方法

売電する事業者を選ぶ場合、太陽光発電設備を設置している地域によって選択できる事業者が異なる点には注意が必要です。資源エネルギー庁のサイトには、県ごとに売電可能な事業者が紹介されていますので参考にしてみてください。

ただし、買取業者ごとの売電価格を調べてからそれぞれ計算するのは、時間と手間がかかります。地域ごとに利用できる買取業者や買取単価を比較したいときには、おすすめの買取業者を紹介している以下の記事をチェックしてください。

▼事業者ごとの買取単価やプランの内容についてはこちらをご覧ください

伊藤忠エネクスの太陽光余剰電力買取サービス

卒FIT後に売電する事業者選びに迷ったときは、伊藤忠エネクス株式会社の太陽光余剰電力買取サービスを検討してみるのがおすすめ。伊藤忠エネクスは、東京電力や関西電力など地域の主要電力会社の買取金額よりも買取価格が高い傾向にあり、16円~17円/1kWhに設定されています。

また、伊藤忠エネクスは1961年に創設された伊藤忠グループに属する歴史あるエネルギー商社です。大手商社の伊藤忠商事を中核としているため、資本が大きく安心感があることもメリットになるでしょう。

まとめ

FIT制度の契約が終了した後の売電収入は、事業者によって買取価格が異なる点に注意が必要です。卒FIT後に何もせずそのままにしていると、自動的にそれまでの業者との契約が自動更新されます。買取業者ごとの買取価格が同じなら問題ありませんが、実際の買取価格はそれぞれ異なります。卒FITを迎える際には、高い買取単価の業者を選択すると収益が増えるため、売電先を見直す価値は大きいでしょう。

ただし、太陽光発電設備を設置している地域によって選べる事業者は変わってきます。まずは、住んでいるエリアで契約できる買取業者を確認すると良いでしょう。その後、複数の事業者を比較検討し最も高い買取単価の業者を選ぶのがおすすめです。

参考URL
https://price-energy.com/solar_plan
https://earthcom-eco.jp/column/tax-saving/power-sales-income-calculation
https://sma-ene.jp/column/32398/
https://taiyou-hatsuden.jp/power-sale-income-2-1962
https://appww2.infoc.nedo.go.jp/appww/index.html
https://www.tainavi.com/library/3210/
https://earthcom-eco.jp/column/tax-saving/power-sales-income-calculation
https://mega-hatsu.com/column/877/
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/retail_electricity_utility.html
https://afterfit-itcenex.com/
https://www.itcenex.com/ja/special/w-enex/index.html

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